消えない焦燥感…転職活動を意地でも在職中に進めるべき理由とは

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転職したい、でも忙しすぎて転職活動するヒマがない…
転職を考えている方にはこんな人も多いのではないでしょうか?

僕自身も以前は激務のブラック企業に務めており、転職活動どころかプライベートの時間すらほとんど確保できませんでした…
しかし、なんとかスキを見て転職を決め、ホワイトな労働環境で働くことができました。

在職中に転職活動を進めたわけですが、実はその会社に入る直前に、家庭の事情で入社時期を遅らせてもらっているんです。
すなわち2ヶ月ほどの無職期間を経験しました。

そしてこの2ヶ月、無理して在職中に転職活動を進めて本当に良かったと感じました。

2ヶ月限定のブランクというと、友人たちは、

『ニートいいなぁ!』

『次が決まってるなら良いよね』

『旅行でも行ってくれば?』

と言います。
しかし『無職』という無力感、収入なしのプレッシャー、持て余す時間…
次の会社が決まっているにもかかわらず、これらはメンタルに大きな負担をかけました。

正直、転職を決める前に会社を辞めなくて本当に良かったと感じています。

転職活動の前に会社を辞めるか?
無理して在職中に転職活動するか?

とても難しい選択ですが、今回は転職3回を経験した筆者が『意地でも在職中に転職活動すべき理由』について書いていきたいと思います。

 

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激務の中での転職活動|パワハラから退職決意まで

転職先を間違えた…と痛感した2社目

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私はこれまで、日系中堅メーカー→大手日系メーカー→日系中堅メーカー→外資系メーカーというキャリアを歩んでいます
新卒で入社した1社目では優秀な成績を残しており、シンプルにキャリアアップしたいと感じて転職を決意しました。
この時は転職活動そのものを楽しんでおり、自分はどこまで通用するのか、ポジティブな感情に包まれていました。
仕事は仕事で成果を出しつつ、有給を使い多くの企業の中途選考を受けていました。

しかし2社目…大手の日系メーカーではひどいパワハラを経験しました。

私がブラック企業で経験した上司が部下を奴隷化するプロセス

収入は上がりましたが、上司は罵倒ばかりのパワハラ人間…
終電間際まで帰れず、時間と心身を犠牲にお金を稼いでいるような感覚でした。
それでも、何とか仕事で成果を出し、食らいついていこうとしていました。

『長くは働けないな…』

そうは思いながらも、出来る所まではやってみよう、本当にヤバくなったら逃げればいいと自分を奮い立たせながら仕事に打ち込んでいました。

しかし、結果として想定よりも早く転職を決意することになります。

 

2社目でぶつかった壁とトラブル

激務とストレスで、当時の私は酷い不眠症に陥りました。

企業の採用HPでの『笑顔の社員』だけは信じてはいけないという記事にも書いていますが、『もっと働かないといけないから睡眠薬でも何でも処方してくれ』と精神科に駆け込んだ事もあります。

今思えば、完全に精神を追いつめられ病んでいたんでしょうね…
当時はそんな自覚はありませんでしたが。

体力的にヤバイな…と思っていたことは事実です。
さらに家庭の事情…親族が体調を崩して、月に1、2回会社を休まないといけなくなりました。
上司に相談すると何を言われるかわからなかったため、当時の部長に相談し、休みが増える旨を許してもらいました。

さて、こういう時のための『有給休暇』
至極真っ当な使い方ではないでしょうか。
しかし、会社での立場が少しずつ怪しくなっていきました。

 

有給休暇という行為が意味すること

部長は『家庭を優先して好きに有給を取りなさい』と言ってくれました。
ですが、それは仕事上の立場を保証するという意味ではありません。

週7日24時間仕事モードでやっとこなしていた業務です。
休めば休むほど仕事は溜まります。
休んだ分を取り返すため、勤務時間はさらに伸び、日付をまたぐ事も多くなりました。

基本的に部署の一番上の上司だけ詳細を話していたので、他の社員は『致し方ない事情』で有給を取っているという情報しか知りませんでした。

元々、評価面談は実績順に名前を呼ばれ、下位評価の人間は個室で説教を受けるような部署です。

最初は『大変そうだね』と言ってくれた同僚も、1ヶ月経つ頃にはヨソヨソしくなっていました。僕が休んでいる間も同僚は働いています。
そしてとうとう上司が、

『お前介護かなんか知らないけど、しょうもない理由で休んでんじゃねーぞ』

と一言投げてきました。
介護が原因で休んでいたわけではないのですが、この一言で僕は、

『あ、この会社(部署)クソだわ』

と判断し、大企業というブランドと給料を捨てる覚悟を固めました。
パワハラを訴えて反撃することも出来ましたが、そんな余裕もなく、この会社に対する興味も完全に消滅していました。

 

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激務の中でどうやって転職活動したか

私はとうとう転職を決意します。

しかし激務と戦い、実家と下宿を往復し…
その中で転職活動をするのは至難の技でした。
少なくとも1回目のように、何社も挑戦して…なんてことは無理です。

しかし、1回目の転職でノウハウは完全に理解できています。

  1. 転職エージェントへの登録
  2. 職務履歴書、履歴書の準備
  3. 求人検索と企業研究

これらは全て土日で集中的に行いました。

転職エージェントとの最初の面談は、基本的に平日に組まれます。
しかし、遠方であったり、激務であることを伝えれば、土曜日や平日の遅い時間に設定してくれることがほとんどです。

特にリクルートエージェントさんや、dodaさんは土曜日に面談を設定してくれた上、こちらのキャリア相談にも親身になってくれました。
自分のキャリアプラン、スキル、現状をしっかり伝えたところ、転職エージェントが自分の代わりにキャリアに合う求人を探してくれたので本当に助かりました。
特に、

  • 激務でいくつも求人に応募する余裕はない
  • 次で失敗したくないから厳選して応募したい
  • でも色々な求人を見て検討したい

というこちらの要望もしっかり聞いてくれ、私のペースで転職活動をリード&サポートしてくれました。

しかし、私が困ったのが、実家との往復でほとんど有給を使い果たしてしまっていたこと。
面接を受けるチャンスは多くて3回ほど…

そのため、私は、

  • 給与、待遇よりも休日や労働環境
  • 自分のキャリアパスにとってプラスになる
  • 自分のスキルを確実に活かせる

という3点に確実に合う企業のみ応募しました。
そして、面接までたどり着いたのは2社…

『これに落ちたらもう退職してから転職活動をしよう…』

そう決意して臨んだ1社目で僕は幸運にも内定を頂きました。
その瞬間に、僕は退職願を書きました。
退職届を出してから辞めるまで、何回か嫌味を言われた気もしますが、晴れ晴れとした気分でした。

 

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退職後のブランクと心境の変化

本当はブランク無しで働くはずが…

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退職願を提出してほぼ最短…1ヶ月ちょっとで退職できました。
しかし、家庭の方はなかなか落ちつかず、入社時期を2ヶ月遅らせて頂くことになりました…

が!

会社を辞めた直後に、親族の病状は快方に向かい、僕はやることが無くなっていまいました。
突然2ヶ月の長期休暇を手に入れたのです。

 

『無職』の焦燥感は自分を追い詰める

最初は地元の友人に会ったり、小旅行に行ってみたり、久々の休みをエンジョイしていました。色々大変だったので、厄除け・八方除けのお祓いをしてもらいに行ったりもしましたね。

『今どうしてるの?』

『んー、あと1ヶ月くらいニートして働くわー(ドヤァ』

『\ イイナー!!!! /』

飲み会では友人たちと楽しく会話していました。
しかし、仕事が決まっているにも関わらず、僕は徐々に強い焦燥感に襲われ始めます。

僕が休んでいる間に、友人たちは働いて金を稼いでいます。
遊ぶのは2週間ちょっとで飽きました。

やることもなくなり、実家でのんびりネットをしてみたり、英語学習や論文を読んでみたり、図書館に行ったり…。

友人を誘おうとしても、平日の昼間に遊んでくれる人は皆無です。
僕は紛れもない『無職』でした。
そう考えると、急に不安に襲われるようになりました。
僕は上司や会社は嫌いでしたが、仕事自体は好きなのです。

『早く稼ぎたい』

『働かなきゃ』

次第に、こういった感情が溢れてきました。
ただ、強い焦燥感に襲われていた反面、安堵していた部分もあります。

『こんな状態で転職活動なんて無理だ。』

『辞める前に決めておいて良かった。』

もしこんな状態で転職活動に臨んでいたら、きっと良い結果は出せなかったと思います。
焦りが判断力をなくし、興味も無い企業に履歴書を送りまくっていたでしょう。

少なくとも僕にとって『無職である』という状態は不安材料にすぎませんでした。例え期間限定であっても…
僕の職種(食品の研究開発・生産)はフリーランスではなく、企業に所属してナンボですしね。

無理してでも在職中に転職活動を進めて、本当に良かったと思いました。

 

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面接だけじゃない|土日でできる転職活動

転職活動というと、会社を休んで面接に…
という人が多いかもしれませんが、それは大きな誤解。
むしろ、在宅でできる準備こそが大切です。

激務なのであればなるべく自分の手を動かさないで転職活動を進めるのが大切!
そうなると、やはり転職エージェントのサポートは欠かせません。

転職活動の95%は面接の前に終わっているのです。

  • 自分がどういう働き方をしたいか(自己分析)
  • どういう企業なら実現できるか(キャリアプラン)
  • どういうスキル、経験があるか(職務経歴書)

これらをしっかり終わらせておきましょう。あとは転職エージェントからの求人を精査するだけです。
転職エージェントの面談は、相談すれば土日でも受け付けてくれます。
事情を話せば電話面談で済ましてくれるところも多いです。

実際に利用したおすすめ転職エージェント7社を徹底比較!大手転職には必須でした… 

この記事では、僕の転職をサポートしてくれた7社を厳選して紹介しています!
転職サイト、エージェントの活用法を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください!

 

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おわりに

会社を休まなくても転職活動は進められます!

僕のように”有給を取るほど立場が悪くなる”人がいるかもしれません。
ただ、僕は有給を取り続けた時はすでに何があろうと退職すると吹っ切れていましたm。

たれらばですが、例え次の会社が決まる前に退職したとしても、この記事のように在宅で進められる転職活動をこなしておく事によって、キャリアのブランクは最低限で済ますことが出来るはずです。

僕の転職ノウハウ記事は下記のカテゴリにまとめているので、転職を考えている方はご参考下さいますと幸いです。

自分のキャリアはいつどんな状況になるかわかりません。
僕は今の会社に不満は無いですし、転職の予定もありませんが、スキルの棚卸…すなわち職務履歴書は今でも半年ごとに更新しています。
会社が守ってくれない時代だからこそ、自分で自分をコントロールし、良いキャリアを作っていきましょう。それでは。