1990年代に黒いダイヤことオオクワガタが一大ブームとなりましたね。
当時は70mm超えれば10万円、100万円の世界。
現在は繁殖方法や、菌糸瓶を用いた巨大個体の産出法も確立され、数百円でオオクワガタの幼虫が手に入る時代になりました。
私も小学生の頃にクワガタの飼育にのめり込み、今でも、ささやかながら国産のクワガタを幾つか飼育、繁殖させて楽しんでいます。
とは言っても、ニワカな知識しかないもんで…。
初めて飼育する種だと、
湿度は高め?低温管理?高タンパクゼリー?防ダニ?えっ、ペア同居厳禁!?
などなど、調べれば調べるほど、ドツボにハマることの繰り返しでした。
そんな中、今の私が密かに目指すは、クワガタ好きを増やし、クワガタブームを再来させること!
と、いうわけで今回は、クワガタを飼ってみたものの、いろんな情報があってわかんない!!!という方へ向けて、難しい知識一切なし!飼育セットの組み方【成虫編】について解説します。
成虫の飼育セット基本形
基本的な成虫の飼育セットを図示しました。
成虫に関しては、だいたいどの種類もこんな感じで組んでます。
がっつり作り込んだテラリウムにも憧れるんですけどねー。
どうしても機能性というか、扱いやすさを優先してしまう…
ゼリーなどは人それぞれですが、私は基本的にプロゼリーを使ってます。
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プロゼリーのお気に入りポイントは、
- 広浅の容器なので、オスでも残さず食べられる。
- 固いので液ダレしない。
- 栄養価も十分。
ということ。
栄養あって使いやすいゼリーです。
エサ台無しでも汚れないですよ。
これだけで飼育しても、交尾済みのオオクワが3年持ちました。
ダニ防止マットは効果ある??
クワガタ成虫の飼育には、広葉樹の朽ち木を用いたマット、カブトムシ用の完熟マット、腐葉土などを用いますが、ヒノキなどの針葉樹マット、いわゆる防ダニマットも売られています。
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私は、成虫の飼育には基本的にこっちを使っているのですが、率直な感想は…
- 普通のマットより、断然ダニはつきにくいけど、不潔にしてたら普通にダニは発生する!
- 一度ついてしまったダニに効果はない(殺虫効果は×)
- ヒノキの臭いが良い感じ
です。
基本的に効果はあります。つき”にくい”ですよ、実際。
あと、消臭効果があるので、臭いが気になる方には良いですね。独特なクワガタ臭も好きですが。笑
ただ、餌が放置気味になったりすると、普通にケースの側面をチョロチョロするダニが確認できます…。
ズボラ飼育といえどもケースはちゃんと清潔に保ちましょう。苦笑
あと、最初は普通のくわマットで飼育していて、ダニがついてきたので防ダニマットに移してみたことがあるのですが、すでに寄生したダニには殺虫効果は見られませんでした。
使うなら最初から使うことをオススメします。
温度管理って必要?−クワガタが本来住む環境を考える。
温度管理に関しては諸説ありますが、私の経験では、国産の一部を除き、温度管理無しでの飼育は不可だと思っています。
”国産の一部を除き”に関してですが、私が温度管理せずに飼育するクワガタは、
オオクワガタ
ヒラタクワガタ
コクワガタ
スジクワガタ
ノコギリクワガタ
以上です。
これ以外のクワガタは、寿命を全うさせる場合、国産でも温度管理は必要だと思います。
国産といえども、ミヤマクワガタ、アカアシクワガタ、ヒメオオクワガタなど、標高の高い山に生息する種は30℃以上なんて厳禁です。
また、サキシマヒラタなど離島のクワガタは冬眠不可なので、冬でも20℃程度に保温することが必要です。
サキシマヒラタや外産クワガタを冬眠させたけど生きてた…なんてレポもありますが、もともと長寿で生命力が強い種がたまたま生き残ったに過ぎません。
そもそも冬でも最低気温18℃とかの環境に住んでいるクワガタを冬眠させる時点で、虐待みたいなもんですので止めましょう。
ちなみにですが、基本的に屋外飼育はしません。
軒下など、1日中直射日光が全く当たらない場合で飼う場合は別ですが…。
というのも、クワガタの生息環境を想定してもらいたいのです。
雑木林の木々に日光を遮られ、日中でも涼しく、風通しの良い環境で暮らしていますよね。
私の考えでは、そもそも日光が当たる屋外での飼育は、クワガタにとっては良くない環境だと思います。風通しの無いケース内だとダブルパンチです。
少しでも涼しい環境作りを心がけましょう。
適切な飼育温度とは…
とは言っても、温度管理を追求すると、終わりが見えなくなります…
オオクワガタ、コクワガタはほぼ常温管理で良いとして…、
本土ヒラタはオオクワより若干低温に弱いから、冬の10℃以下はさすがに厳しいかな…
ミヤマは高温に弱いから22℃くらいかな…オオクワと同じ部屋は無理かな…
うーん、難しい…。
一匹一匹の最適温度を調べて、温度管理をすべきかどうかですが…
私の考えとして、成虫を買うだけなら、
【夏】どのクワガタもとりあえずクーラー24℃設定で問題なし!
【冬】本州産は屋内飼育で温度管理なし!離島産、外国産は暖房18℃で設定で問題なし!
という結論に辿り着きました。
国内産、外国産のクワガタ含め、私はこれでいってます。
基本的にどの種も平均寿命くらいは生きてくれますよー。
ただし、産卵セットを組むときはまた別の話です。
産卵セットを組む場合、種によっては2、3℃の範囲で温度を調節しにいく必要があります。
産卵セットの組み方はこの記事を参考にしてください。
まとめ
極論ですが、産卵セットを組まない場合、
エアコンの効いた室内で、定期的に餌を交換して、定期的に霧吹きしてあげれば、どのクワガタも寿命まで生きてくれるんですよ。
これがズボラ飼育の結論かな、と。
それでもすぐ死んでしまう…なんて場合は、過密飼育していたり、餌や霧吹きを忘れていたり、餌を放置して腐らせてたり、ズボラ飼育が行き過ぎてるんだと思います。
子供に買ってあげた時などに、夏の終わりにケース内で干からびたカブトクワガタが発見される…なんて悲劇は起こりやすいですが。苦笑
良い感じにお世話して、クワガタ飼育、楽しみましょう。
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