- 『神田餃子屋のスープ水餃子と米さえ食えれば生きていける。あと酸素。』
- 『こないだ、アイツが水餃子のスープを一人で飲み干したから縁を切ろうと思った。』
- 『神田餃子屋から帰った後は、店の方向に二礼二拍手一礼してから寝ることにしている。』
(僕の周りのコミュニティで)こんな伝説を残している餃子屋がある。
それが、
神田餃子屋
だ!!
大学生時代、僕らは東京の美味い店の発掘に勤しんでいた。
そこで見つけた名店が神田餃子屋だ!
神田の大通りから外れた細道を少し進んだ所にある小さな餃子屋。
今日は美味すぎて人間関係すら壊しかねない餃子の名店を紹介するぞ!
神田餃子屋の基本情報
ー神田餃子屋 本店ー
【住所】東京都千代田区神田神保町1丁目4
【アクセス】神保町駅(都営三田線、都営新宿線)A5出口から徒歩3分
【営業時間】11:30〜20:00
【HPリンク】神田餃子屋
神保町から徒歩5分もかからずに辿り着ける最高の立地。
ちなみにHPのドメインは”gyouzaya.co.jp”となっている。店名も地名もつけない『餃子屋』というドメイン。この時点で全ての餃子屋の頂点に立つことがわかる。
A5出口を出て大通りを左に進み、細道を曲がるとすぐに神田餃子屋の荘厳な店構えが目に入る。
神田餃子屋では味に100%つぎ込んでおり、サービス精神や接客態度といった不純な要素は排除されている。食べログでは11:00開店となっているが、この日は11:30からと入店を断られた。準備に妥協しない店側の姿勢が好印象である。
餃子のバリエーション
左から、えびニラ餃子、黒豚餃子、スープ水餃子。
ここで食べられる餃子は、
- 元祖餃子(野菜餃子)
- 黒豚餃子
- ぱりぱり餃子
- えびニラ餃子
- しそ餃子
- 水餃子
- スープ水餃子
である。
初心者はまず元祖餃子(野菜餃子)で神田餃子屋の味わいを感じるといい。キャベツをふんだんに使っているが、肉の風味も十分すぎるほど楽しめる。
しかし、常連はまず黒豚餃子を攻めるだろう。皮の厚みと肉の厚み…食べ応えのある一品に心酔する人間も多い。なお、『厚み』とは食感と味の両者を表している。
あっさりさを求めるならぱりぱり餃子か。薄皮で食べやすく、素材と肉の味が染み出してくる一品だ。
対照的にえびニラ餃子では味がかなり騒がしい。濃厚な肉汁が口に広がるとともに、後からエビの風味が負けじと口内を攻撃してくる。これらをニラの風味がまとめあげるから驚きだ。
神田餃子屋教の宗派では少数派だが、さっぱり感を求めるならしそ餃子だろう。大根おろしも付いてきて健康の味がする。良いアクセントになるはずだ。
集めの皮に包まれた水餃子もおすすめだ。食べ応えがある厚皮だが、肉の風味が負けていない。むしろ皮のモチモチ感と良いコンビネーションを見せている。
黒豚餃子は共に餃子を食した友人が好みの一品。
一見、ポピュラーな餃子のルックスをしているが、近づけてみると具材がはち切れそうなほど詰め込まれているのがわかるだろうか。
対照的にえびニラ餃子はユニークな形をしている。
具材のエビはミンチにされず、形を保ったまま包まれている。
スープ水餃子を食べる前の注意事項
さて、神田餃子屋で食べなければいけないメニューがスープ水餃子だ。
美しい清湯スープに浮かぶ肉厚の水餃子ときゅうり、ネギ。
寿命すら伸びそうな見た目をしているスープは中毒性がある。
餃子はもちろん絶品なのだが、このスープはトラブルを巻き起こしかねない美味しさなので注意が必要である。
あっさりとした薄味の清湯スープだが、塩味と旨味が効いており、先味から後味までバランスよく広がる風味が特徴だ。
以前3人でスープ水餃子を分けた際は、
『お前の方がスープの量が多い』
と小競り合いが起こったほどである。
なお、冒頭でも述べたが、友人にスープ水餃子のスープを飲まれた友人は、関係をリセットするか本気で悩んだらしい。何らかの依存性のある粉末が溶かされている可能性すら否定できない。
神田餃子屋に行く前の心構え
食べログの評価は3.4点となっている。
価値観の相違と言ってしまえばそこまでだが、あまりに”なっていない”フレーズも散見されたので、引用しつつ注意点を書いておきたい。
味とは別なのだが、店員がずっと立ち話をしているのはどうだろう?
私が訪れた夕方の5時過ぎという、お店にとっては暇な時間帯なのだろうけれど、一人客が座っているすぐ近くでデカイ声でしゃべり続けているのには、閉口してしまった。
何度も言うが、神田餃子屋にサービスは期待しない方が良い。ただ純粋に美味しい餃子を食べたい人間だけが行くべきだ。
肉の豚臭さ?が残ってる感じがする
「餃子屋」って店名なんだから、もちっと餃子には気合入れて欲しいな…
”感性”が育たなかったことに関しては可哀想としか言えないが、クサみを肉の旨味として捉えられないのであれば、一般層に最適化されたその辺の中華料理屋の餃子を食べるべきだろう。
ここの餃子食べた後は、翌日元気になれます。やはりあのジュワジュワした黒豚のうまみが元となってるのでしょう。
餃子をわいわい食べたいならここが一番です。おいしいですよ。
神田餃子屋の餃子には身体の回復機能すらあるようだ。あながち『神の食べ物』も間違いとは言えまい。
サービスがー、態度がー、とか言っている客も少なくないが、何回も言うがマニュアル接客の受けられるファミレスにでも行くべきだろう。少なくとも神田餃子屋には”向かない”人たちである。
おわりに
神田餃子屋は僕が20代前半の頃に友人に紹介され、友人と共に心酔した餃子屋である。
一部には『宗教』とまで言われる餃子屋だが、一度ハマったら抜け出せない中毒性がある。
あなたが神田餃子屋に『適合』できる人間か、一度訪れてみて欲しいのだ。
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みるおか