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【合格体験記】公害防止管理者水質1種の勉強法を解説!おすすめ参考書&問題集も

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公害防止管理者(水質一種)は、工場の運営、特に大規模のメーカー、高負荷の排水処理が必要な企業では必須の資格です。
国家資格の中では難易度は高くありませんが、数ヶ月しっかり勉強しないとあっさり不合格となります。
正式名称は『水質関係第一種公害防止管理者』です。よく”水質1種”と略されますね。

今回は、公害防止管理者水質一種に合格した僕が、資格の概要、勉強法、勉強時間等について解説していきます。

 

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公害防止管理者とは

公害防止管理者の基礎知識

法律が定める公害防止組織は、基本的には「一定規模以上の特定工場」と「その他の特定工場」に大別され、次の三つの職種で構成されます。

(1) 公害防止統括者

工場の公害防止に関する業務を統括・管理する役割を担います。工場長等の職責にある方が適任で、資格は不要です。

(2) 公害防止主任管理者

公害防止統括者を補佐し、公害防止管理者を指揮する役割を担います。部長又は課長の職責にある方が想定され、資格を必要とします。

(3) 公害防止管理者

公害発生施設又は公害防止施設の運転、維持、管理、燃料、原材料の検査等を行う役割を担います。施設の直接の責任者の方が想定され、資格を必要とします。

出典:一般社団法人 産業環境管理協会 HP

簡単にまとめると、工業廃水排ガスダイオキシン騒音等が一定以上発生する工場では、該当する項目の公害防止管理者を置かないといけません。
中規模以上の食品、化学、製薬メーカー等では必須の資格です。

僕は食品メーカーに勤務しており、現在は開発やマーケティングをしているのですが、工場のマネジメントにも一部携わっているため、この資格を取得しました。

僕の職場で該当するのは”排水処理”だったので、取得したのは”水質関係第一種”の公害防止管理者です。

公害防止管理者は1〜4種に分かれており、排水量の規模や、排水の種類によって、必要な区分が違います。
危険物乙種4類と甲種の違いに近いですね。

区分は担当工場の排水量、排水の種類などにより分かれますが、水質1種の公害防止管理者は、どの規模、どんな排水の種類にも対応可能です。
注釈がない場合、公害防止管理者は基本的に『第一種』を指します。

 

水質関係第一種公害防止管理者の難易度と合格率

僕が現在持っている資格は食品表示検定、TOEIC910、危険物取扱者(甲種)等です。

このなかでは、危険物取扱者(甲種)が一番近いジャンルでしょうか。
危険物は甲種より乙種4類(いわゆる乙4)の方が有名だと思います。
工場に勤務する人の多くが取得し、ガソリンスタンドなどでも重宝されます。

超主観で比較すると、水質関係第一種公害防止管理者の難易度は、

  • 試験問題の難易度は、危険物取扱者(甲種)の2倍
  • 覚える量は公害防止管理者(甲種)の3〜4倍

です。

ちなみに、危険物取扱者だと甲種の難易度は乙種4類の2倍程度です。
工場勤務者のメジャー資格である乙4と比べると、覚える量、難易度共に大幅に上がります。

また、大気関係の公害防止管理者を持っている人に取材したところ、水質よりも難しい印象だったとのこと。

これは受験者の専門も関わっており、生物・理学系の人は、水質関係の方が簡単だと思います。排水処理と微生物浄化の関係を理解しやすいですからね。、
逆に、化学系、機械系のバックグラウンドを持つ人は、大気関係の方が理解しやすいでしょう。

ここに挙げた『水質関係』『大気関係』の公害防止管理者は、ほぼ全ての分野のメーカーで必要なので、受験者数が多い区分です。
平成26年度の受験者数は、水質1種が約6000人、大気1種が約4200人です。
ダイオキシンや騒音は1000人以下なので、いかにこの2つの区分が人気なのかわかりますね。

なお水質第一種の合格率は20〜30%で推移しています。
科目別合格制2年間は合格科目を免除可)でこの合格率なので、一発での合格者はさらに少なくなります…!

 

合格に必要な勉強時間

僕が公害防止管理者(水質一種)を取得するのにかかった時間をまとめておきます。
バイオ系の修士卒(微生物の知識あり)、排水関係の業務で主担当になった経験は無し、というバックグラウンドです。

  • 勉強期間:半年ほど
  • 勉強時間:平日週4×1〜2時間、1日休み、休日3〜7時間
  • 合計勉強時間:約200時間 

一般的な勉強時間は150時間程度と言われています。

ただ、私は”確実に合格したかった”ので、少し余裕を持って勉強しました。
この理由については後述します。

 

受験科目と受験結果

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水質一種の試験科目は以下の通りです。
各科目60%以上が合格点となります。

各科目の特徴と、僕の試験結果を合わせて解説します。
僕の結果は、試験問題(持ち帰り可)のメモを参考に自己採点したものです。

 

(1)公害総論 

合格点:9点/15点

結果:12点/15点

”環境基本法”など、水質を含む公害全体の法規についての科目です。
これは他の区分でも共通の科目で、この科目に合格しておけば、大気関係など別の区分の公害防止管理者試験を受けた時に免除されます。

 

(2)水質概論

合格点:6点/10点

結果:7点/10点

ギリギリ!

この科目は、汚水処理に特化した法規についての科目です。
公害総論もそうですが、公害に関するニューストピックも問題に出てくるので、常に最新のテキストで勉強することが必要です。

 

(3)汚水処理特論

合格点:15点/25点

結果:21点/25点

めちゃくちゃ覚える範囲が多いです!

公式のテキストでも、この科目だけ厚みが違います。
実際の排水処理における方法、機器、分析、計算…かなりの勉強時間が必要です。
排水処理のバックグラウンドが無い方は、勉強時間の大半をここに費やすことになるかも…。
排水分析に関しては少し知識があったので、汚水処理特論はある程度理解でき、その分を水質有害物質特論の勉強に費やせました。
これが幸運でした…

 

(4)水質有害物質特論

合格点:9点/15点

結果:14点/15点

地獄です。 

テキストの厚みは大したこと無いんですが、とにかく出題範囲がめちゃくちゃ広くて細かいです。
各有害物質の処理方法、分析法について、テキストの隅の隅まで出題されます。

過去問からの出題傾向を、全く無視して出題してくることも…。
僕は200時間の勉強時間のうち、100時間をこの科目に費やしました。

結果だけ見れば余裕でしたが、過去問解いてる時は血の気が引きましたね。
勉強時間が足りない人は、この科目は捨てて、翌年この科目に特化して再受験というのも賢い手だと思います。現実的に…

 

(5)大規模水質特論

合格点:6点/10点

結果:8点/10点

一番簡単です。

他の科目と比べて範囲も少ないですし、難易度も低いです。
ただし、問題数が少ないので、ヤマを張って油断すると痛い目を見ますよ。
たまにものすごく難易度が高い計算式が1問出題されますが、その問題は捨てましょう。

 

資格の活用方法

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転職に活かせるか?

僕の場合は仕事で必要だったのですが、転職の際にスキルとして認められるかが重要ですよね。 

結論から言うと、この資格はメーカーの製造現場勤務、生産管理系の職種ではかなり強い資格になります。

  • 難易度が高く、誰でも取得できるわけでは無い。
  • ジャンルを問わず、製造業全体で必要な資格である。
  • 工場に1人以上は必要な資格である。

『工場に設置しなければいけない』という資格は、転職市場では重宝されます。
特に危険物取扱者と違って、難易度も高いため、転職市場には少ない人材です。

 

実践した勉強方法

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おすすめのテキスト

公害防止管理者の勉強で覚えておかなければいけないのは1つだけです。

 

『問題は公式のテキストから出題される』 

 

ということです。

公害防止管理者も様々な参考書、問題集が発売されていますが、基本的に公害防止管理者の勉強は公式テキストを使う以外ありえないと考えてください。
僕も公害防止管理者の勉強は、以下の2つの公式テキスト、問題集しか使っていません。

 

 

『公式のテキストから出題される』というのは、少し回りくどいかもしれません。
『公式テキストの文言、図表がそのまま問題になる』というレベルです。

本当に合格したいなら公式テキストを使いましょう。

 

公害総論、水質概論の勉強法

これらの科目もテキストを暗記するだけなんですが、注意点が1つだけ。
公害関連における最新の時事問題からも出題されるということです。

最新のテキストを使えば問題ないですが、環境省のHPにある環境白書にも目を通して、最新の情報を確認しておきましょう!
リンクは以下です。

環境省_環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書

 

水質有害物質特論の勉強法

『水質有害物質特論』以外の科目は、テキスト暗記→問題集を繰り返すだけで十分です。 

ですが、水質有害物質特論に関しては少し工夫が必要です。
この科目は、とにかく”出題範囲が細かい”です。
出題傾向を見ながら、有害物質ごとに特徴をノートにまとめました。

ポイントは、『化合物名』『数値』です。

  • 〜〜が沈澱するpHは11か?
  • 〜〜の分析で還元剤には◯◯を使用するか?

のような形で出題されるので、その対策をしたノートがこちらです。

 

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勉強の仕方はそれぞれですが、水質有害物質特論は他の科目よりも良く対策することをおすすめします。 

 

科目別合格の利用はアリか?

公害防止管理者の試験は科目別合格制度を導入しています。
すべての科目に一度に合格しなくても、60%を超えた科目は2年間免除できます。

ですが、私は勉強時間の項で”確実に合格したかった”と書きました。

なぜかというと、科目別合格の泥沼にハマっている人を何人も見ているからです…。

2年は科目別合格が効きますが…

1年目で何科目か合格
→2年目で残り1科目になる
→3年目で油断し1点足りず落としてしまう
→1年目の合格科目が復活!!/(^O^)\

なーんて人はよく見ますよ。

なんで、受かるなら一発合格を目指して勉強しましょう!
来年に残すなら1科目まで!

ぶっちゃけ、公害防止管理者は暗記科目です。
暗記!暗記!暗記!の試験です。
効率良く勉強していきたいところですが、覚える用語はしっかり覚えていきましょう。 

 

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