クワガタ用菌糸瓶のおすすめと選び方|巨大オオクワから外国産まで

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国産オオクワガタから外国産まで、コアなファンが多いクワガタ飼育。
一時期は7cmのオオクワで100万円!?とも言われましたが、それは昔の話。
巨大個体を作出できる飼育法が確立され、いまでは7cmペアでも数千円から購入できます。
オオクワ幼虫も数百円から。おじさんにとっては夢だったオオクワも、いまでは小学生でもカンタンに手に入ります。

産卵や大型のクワガタを生み出すために使われているのが、いわゆる菌糸瓶(菌糸ボトル)です。
この記事では、子供の頃からオオクワガタ、外国産クワガタを飼育している筆者が、菌糸瓶の選び方おすすめの菌糸瓶についてまとめていきます。

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はじめに:なぜ菌糸ビンが必要なの?

菌糸瓶は、カンタンに言うと、栄養価を高めたクワガタ幼虫専用のエサです。
まずはクワガタの幼虫飼育についてざっくり説明します。

カブトムシを飼育、産卵させたことがある人は結構多いかもしれません。
雌雄ペアで飼っていたら、秋には床材の腐葉土からボロボロ卵と幼虫が…なんてことも。
国産カブトムシの繁殖はほんとうにカンタンです。

しかし、クワガタの繁殖は少し難しい。
多くのクワガタは、腐葉土ではなく、クヌギナラなどの朽木に産卵します。
交尾済みのメスを専用の産卵木とともに飼えば繁殖できますが、個体によっては全く産まないことも…。

国産〜外国産クワガタの産卵については以下の記事でくわしくまとめています。

簡単!外国産、国内産クワガタ産卵セットまとめ

クワガタの幼虫は広葉樹の木質ですが、新鮮な木を消化するのはなかなか難しい…
そのため、自然界ではシイタケやヒラタケ、カワラタケなどのキノコによって分解された朽木が幼虫の食料となります。

菌糸瓶は、これらキノコの菌糸を木材の粉砕物に生やしたものです。
ほどよく分解された木材と、分解を手伝う菌糸を一緒に食べさせることで、産卵木よりも栄養の吸収効率を高めるのが目的でます。
中にはトレハロースなどの添加剤が入っていることも。

この菌糸瓶の開発により、誰でも7cmを超えるオオクワガタが作出できるようになりました。
ブリーダーの中にはギネスを目指して8cmを超えるオオクワガタを羽化させる人も。
愛情を持って接するのが『前提』ですが、中には競争のような楽しみ方をしている人もいます。

こういった菌糸ブロックは幼虫の飼育だけではなく、産卵にも最適!
床材をまるごと菌糸にした産卵セットも販売されています。
僕がオオクワガタの産卵によく使っているセットなのですが、経験では成功率100%。
サイズも大きくないので、産卵数も5〜15個程度とほどよい量を産んでくれました。

 

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おすすめの菌糸瓶

写真は僕が飼育しているオオクワガタ!

ここからは、筆者が使用した実績のあるおすすめの菌糸瓶を紹介していきます。
あくまでも個人的な使用感ですので、ご注意ください。
特に初心者でも扱いやすい製品を中心に紹介します。

 

迷ったらコレ!ギネスサイズも狙える|大夢B PROSPEC

こちらはコナラとクヌギを50%ずつ配合した大夢Bプロスペック。使用菌糸はオオヒラタケ。
ドルクス属(オオクワ、ヒラタ、コクワなど)は国産、外国産に限らず、よく食べてくれます。

リーズナブルなものの、ギネス級も多く輩出している人気の菌糸ビンです。
菌糸瓶で最もポピュラーなアイテムの1つ!
初心者におすすめしたい菌糸瓶です。

Amazonでも売っていますが、楽天の方が種類が豊富かつ安価なのでおすすめです。
ペット専門店のcharm楽天店は私もよく利用します。

サイズも豊富ですが、初令〜2令は500〜800ccでOK!
3令のサイズになったら1000cc以上の製品に切り替えましょう。
食痕が7割くらい見えてきたら交換のタイミングです。また、あまり食が進まなくても3ヶ月をめどに新鮮な菌糸に交換しましょう。
3月以降は蛹化、羽化が始まる可能性があるため、なるべく冬の間に大きな菌糸瓶に入れて、羽化まで持っていくのが理想です。
僕はオオクワの場合、冬で2〜3000ccの菌糸瓶にかえてそのまま羽化まで待ちます。

ミヤマクワガタやオウゴンオニクワガタ、ツヤクワガタなどには不適なので、別カテゴリのカワラタケ菌糸を使った製品で飼育しましょう。

菌糸カップ 大夢K プロスペック (カワラ) カップ 200cc 5個

 

サイズが揃って扱いやすい|G-pot

フォーテック 菌糸ビン【G-pot】(900cc)  *昆虫/エサ/幼虫用/菌糸瓶 菌糸ビン クワガタ飼育用品 幼虫飼育用品 ジーポット

G-potはクヌギ100%の製品で、菌糸にはヒラタケを用いています。
あらゆるサイズが揃っており、扱いやすさはナンバーワン。

購入した幼虫がもともとクヌギだけの菌糸で育てられていた場合などはG-potをおすすめします。
経験上、産卵〜成虫まで、菌糸や材の種類を一貫させている方が、幼虫の食いやサイズがよくなっています。

G-potは3000ccの製品もあるので、冬の間に交換したら、このまま羽化まで交換の心配なくもっていけるのが嬉しいですね。
蛹化直前の菌糸交換は、ストレスなどでサイズダウンしたり蛹化できないリスクも出ます。
管理に自信がない人は、G-potで大きめのサイズを回していくのがカンタンですね。

 

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おわりに

今回は特におすすめする2アイテムを紹介しました。

ここで挙げた以外にも、月夜野きのこ園のElementsなどは、オオクワの産卵〜羽化でかなり良い実績を出してくれています。
ギネスを狙うブリーダーの中には、材から菌糸まで自家製で作る人も…
それだけ奥が深いのがクワガタ飼育でもあります。

とはいえ、7cmのオオクワガタなら市販の菌糸瓶であれば、どの製品でも狙える圏内。
自分でこのサイズのクワガタを羽化できると興奮しますよ(^ ^)
子供から大人まで喜びますね。

ペットとして大切に飼うのは当たり前ですが、菌糸飼育でサイズも狙ってみてはどうでしょうか?
それでは!