TOEIC800点台から900点を超えるには、問題演習を増やすだけでなく、失点原因に合わせて勉強法を変えることが重要です。 私は800点台で約3年間伸び悩みましたが、1.2倍速のリスニング、文法・語彙の精度向上、長文の速読練習を取り入れ、900点の壁を突破しました。
TOEICを受験していると、あるスコアで頭打ちになることがあります。
私にとっての壁は900点でした。
TOEICの勉強を始めてから、600点台・700点台をあっという間に通過し、半年ほどで500点台から840点までスコアアップ。
ここまでは良かったんです。
ところが、800点台に入ってからが長かった……。
何度受けても900点に届かない。
勉強してもスコアが上がらない。
正直、かなりストレスでしたね。
それでも勉強法を変えた結果、ようやく900点を突破。その後も学習を続け、最高950点まで伸ばすことができました。
現在は外資系食品メーカーで、英語を使う仕事にも携わっています。
今回は、私がTOEIC800点台から900点を超えるために実践した勉強法を紹介します。
特にリスニング450点、リーディング450点前後を目指す人に向けた内容です。
TOEIC900点の壁は高い!800点台で3年間伸び悩んだ実体験

大学時代の私は、TOEIC445点から英語学習を始めました。
大学2年生の頃には550点から745点、そして840点まで一気に伸ばすことができました。
ところが、800点を超えてからは思うように伸びなくなりました。
当時のスコア推移はこちらです。
| 受験順 | TOEICスコア |
|---|---|
| 1回目 | 845点 |
| 2回目 | 795点 |
| 3回目 | 880点 |
| 4回目 | 845点 |
| 5回目 | 840点 |
| 6回目 | 865点 |
| その後 | 900点突破 |
上がらない!!
800点台に入ってから、かれこれ3年近くもたついていました。
今振り返ると、当時の最大の問題は勉強方法にありました。
800点を超えてからはモチベーションも下がり、普段はほとんど勉強せず、受験1週間前に模試を解く程度。
これではスコアを維持するのが精一杯です。
しかも受験料もバカになりません。
2026年現在、TOEIC L&R公開テストの受験料は7,810円(税込)。
何度も受験するより、勉強法を見直す方が合理的だと気づきました。
そこで取り入れたのが、リスニングの負荷を上げることと、リーディングの細かい失点を徹底的に減らすことでした。
その結果、ついに900点を突破。
当時の最高スコアは910点まで上がりました。
ほんの数十点のスコアアップですが、800点台と900点台の壁は本当に大きかったです。
TOEIC900点に必要な正答率は?スコアの仕組みを理解しよう

TOEIC L&Rはリスニング100問、リーディング100問の合計200問です。
試験時間は約2時間で、満点は990点。
ただし、900点を取るために必要な正答率は、毎回同じではありません。
TOEICのスコアは単純な正解数ではなく、問題の難易度差などを調整する統計的な換算処理によって算出されます。
そのため「正答率90%なら900点」といった計算はできません。
私が900点を取ったときのスコア
初めて900点に到達した回の内訳は、次の通りです。
| セクション | スコア |
|---|---|
| リスニング | 465点 |
| リーディング | 435点 |
| 合計 | 900点 |
このとき、リスニングのアビリティーズメジャード(項目別正答率)は、すべて90%以上でした。
元々はリーディングの方が得意だったのですが、勉強法を変えてからリスニングが得点源になりました。
一方、リーディングでは語彙や複数文書の読解で失点していました。
つまり、900点を目指すために必要だったのは、苦手分野を最初から全部やり直すことではありません。
得意なリスニングをさらに伸ばし、リーディングの取りこぼしを減らすことだったんです。
TOEIC800点台から900点を超えるための勉強法

私が実践した対策を整理すると、次のようになります。
| 対策 | 具体的な方法 | 目的 |
|---|---|---|
| リスニング | 1.1~1.2倍速で練習 | 聞き取りの余裕を作る |
| Part3・4 | 設問先読み・聞き逃し対策 | 内容理解と集中力 |
| Part5 | 品詞・文法・語彙を高速処理 | ケアレスミス削減 |
| Part6 | 文脈・時制・文章構成の理解 | 精度と時間短縮 |
| Part7 | 制限時間内の全文読解 | 読解速度の改善 |
| 模試 | 本番と同じ条件で解く | 時間配分と弱点確認 |
ここで大切なのが、TOEIC900点を目指す人と600点を目指す人では、必要な勉強が違うということ。
800点台なら基礎的な英文法やリスニング能力はある程度身についているはずです。
そこから900点を狙うなら、今ある英語力を、より速く正確に使えるようにすることが重要になります。
リスニングの勉強法|1.2倍速でTOEIC900点の壁を突破
私が最も効果を実感したのが、リスニングの倍速トレーニングです。
当時は、参考書や公式問題集のCD音声を1.2倍速に加工し、繰り返し聞いていました。
今ならスマートフォンや音声再生アプリで速度を調整できるので、もっと簡単ですね。
TOEICの英語を1.2倍速で聞く
私が実践していた方法はシンプルです。
まず通常速度で音声を聞き、内容を理解します。
その後、同じ音声を1.1倍速、慣れたら1.2倍速で聞きます。
最初から倍速で聞くのではなく、内容を理解できる音声の速度を少しずつ上げるのがポイントです。
1.2倍速に慣れると、通常速度のTOEIC音声がゆっくり感じられるようになりました。
もちろん、誰でも同じ効果が得られるとは限りません。
倍速で内容が理解できなくなるなら、無理に速度を上げる必要はありません。
ただ、私にとっては900点突破につながった非常に重要なトレーニングでした。
Part3・4は「聞ける」から「聞き逃さない」へ
800点台の受験者なら、英文を聞き取る能力自体はある程度備わっている人も多いでしょう。
しかし、Part3・4では会話や説明文が続くため、途中で集中力が切れてしまうことがあります。
私もこれが問題でした。
一瞬ほかのことを考えてしまい、大切な情報を聞き逃すんですよね。
そこで、問題を解いた後は音声とスクリプトを確認し、聞き取れなかった部分を繰り返しました。
内容が理解できたら速度を上げ、再度リスニング。
この練習を繰り返すことで、聞き取りに余裕が生まれました。
また、本番では設問を先読みし、何を聞き取るべきかを意識することも重要です。
私が900点を超えるために使った教材の中心は、公式TOEIC問題集でした。
現在なら、2026年10月発売の『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13』がおすすめです。
本番と同じ形式の模試2回分が収録され、音声もダウンロードできます。
リーディングの勉強法|Part5・6は正答率100%を目指す
900点を超えるには、リーディングの失点を減らす必要があります。
私の場合、長文読解は得意でしたが、語彙や文法の細かい問題で間違えることがありました。
特にPart5・6のケアレスミスはもったいない。
そこで、文法と語彙については満点を目指して勉強しました。
もちろん、本番ですべて正解しなければ900点に届かないわけではありません。
あくまで、失点を減らすための高い目標です。
品詞問題は瞬時に判断できるまで練習
Part5では、品詞や文法構造を問う問題が出題されます。
例えば次の英文です。
Affiliate service (——) a lot of bloggers because of its profitability.
(A) attract
(B) attracts
(C) attractive
(D) attraction
正解は(B)です。
主語が単数で、文に必要なのは動詞なので、三人称単数現在形のattractsを選びます。
時間をかければ難しくありません。
ただし、TOEICのPart5では30問を短時間で処理する必要があります。
私は1問20~25秒程度を目標に演習していました。
この時間で正確に判断するには、英文の構造を瞬時に理解する必要があります。
関係代名詞・関係副詞は間違えやすい
もう一つ、私が注意していたのが関係代名詞と関係副詞です。
例えば、
I went to the restaurant (——) the blogger recommended.
(A) where
(B) when
(C) that
(D) what
正解は(C)です。
restaurantは場所を示しますが、recommendedの目的語が欠けているため、関係副詞whereではなく関係代名詞thatを使います。
このように、単語の意味だけでなく、動詞の使い方や文構造を理解することが重要です。
ほかにも、時制、比較級・最上級、接続詞、前置詞などは繰り返し確認しておきたい項目です。
文法・語彙問題の演習量を増やす
800点台になると、基本的な英文法を最初から勉強し直す必要がない人も多いと思います。
むしろ、細かい知識の抜けを埋め、判断速度を上げる方が効率的です。
2026年現在なら、アルクの『TOEIC L&Rテスト 文法・語彙・語法 あがる1000問』が選択肢になります。
2025年発売の問題集で、文法だけでなく語彙・語法を含めた1,000問を収録しています。
私が受験していた当時の教材ではありませんが、現在のPart5対策として紹介できる一冊です。
Part7の長文読解|速読と時間管理が重要
TOEIC900点の壁を超えるうえで、Part7の速読も重要です。
現在のTOEICでは、Part7だけで54問あります。
リーディング全体は75分なので、Part5・6に時間を使いすぎると、長文の後半まで終わりません。
私が意識していたのは、次の時間配分です。
| パート | 問題数 | 目標時間 |
|---|---|---|
| Part5 | 30問 | 約10分 |
| Part6 | 16問 | 約10分 |
| Part7 | 54問 | 約55分 |
| 合計 | 100問 | 75分 |
※筆者が推奨する時間配分の一例です。公式に指定された時間配分ではありません。
スキミング・スキャニングが苦手だった私の解き方
TOEICの長文対策では、スキミングやスキャニングがよく紹介されます。
スキミングは文章全体をざっと読んで内容を把握する方法。
スキャニングは、必要な情報を探して読む方法です。
どちらも効率的な読解に役立ちます。
しかし、私はスキミングがものすごく苦手でした。
というより、不安だから長文を全部読みたくなるんですよね。
先に設問を読んでも、本文のどこに情報があったか気になってしまう。
そこで私は、全文を速く読む方法を選びました。
もちろん、設問を先読みする人もいますし、全文読解がすべての人に最適というわけではありません。
重要なのは、自分に合った方法で時間内に解き終えることです。
速読力を上げるために実践したこと
私が行ったのは、時間制限を設けた長文演習です。
最初は制限時間を超えてしまっても構いません。
ただし、どの文章で時間がかかったのかを確認します。
知らない単語が多いのか。
英文構造を理解するのに時間がかかるのか。
何度も本文を読み返しているのか。
原因によって対策は変わります。
私の場合は、英文を最初から最後まで速く読めるよう、繰り返し練習しました。
その結果、後半の複数文書問題まで取り組めるようになりました。
TOEIC900点を目指す人におすすめの教材3冊【最新版】
私なら、800点台から900点を狙う人には、教材を大量に買うことをおすすめしません。
まず公式問題集で弱点を確認し、必要な分野だけ補強する方が合理的です。
| 教材 | 2026年の現行商品 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| 公式TOEIC L&R問題集13 | 2026年10月発売 | 全パートの実力確認・模試 |
| 金のフレーズ 増補改訂版 | 2026年1月発売 | 語彙力を補強したい人 |
| あがる1000問 | 2025年4月発売 | Part5の失点を減らしたい人 |
① 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13
私が最もおすすめするのは公式問題集です。
本番と同じ形式の問題で時間配分を確認でき、音声を使ったリスニング練習にも利用できます。
私が900点を超えた際も、公式問題集の音声を繰り返し聞いていました。
当時と教材の版は異なりますが、学習方法は現在でも応用できます。
② TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 増補改訂版
語彙力が不足している人には、金のフレーズがおすすめです。
2026年1月に増補改訂版が発売されています。
TOEICで使われる英単語やフレーズを効率よく覚えられる構成です。
私も単語帳での暗記は苦手ですが、TOEICの語彙力を補強するなら、専用教材は役立つと思います。
特に800点台で未知の単語が原因の失点が多い人は、語彙学習を見直す価値があります。
③ TOEIC L&Rテスト 文法・語彙・語法 あがる1000問
Part5で失点が多い人におすすめする問題集です。
文法、語彙、語法を幅広く演習できるため、800点台からの弱点補強に向いています。
私が重視していたのは、文法知識だけでなく解答速度でした。
このような演習型の教材を使い、時間を測りながら問題を解く方法がおすすめです。
なお、旧記事で紹介していた『総合英語Forest』は現在の主要な購入候補から外しました。
英文法の基礎を復習したい人には、後継の『総合英語Evergreen』などを利用する方法があります。
ほかの教材も比較したい人は、こちらの記事を参考にしてください。
TOEIC900点を目指す1週間の勉強スケジュール
仕事をしながら900点を目指すなら、短時間でも継続できる学習計画が重要です。
例えば、次のようなスケジュールです。
| 曜日 | 学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 月 | 公式音声の1.1~1.2倍速リスニング | 20分 |
| 火 | Part5の文法・語彙演習 | 30分 |
| 水 | Part7長文読解 | 30分 |
| 木 | Part3・4の復習 | 20分 |
| 金 | 間違えた問題の復習 | 20分 |
| 土 | 模試または時間を測った演習 | 60~120分 |
| 日 | 模試の復習・弱点整理 | 60分 |
※現在の社会人向けに提案するモデルプランであり、当時の私の学習記録を再現したものではありません。
800点台まで到達しているなら、すべてのパートを同じ時間だけ勉強する必要はありません。
リスニングが得意ならリーディングの精度を上げる。
Part7が時間切れになるなら読解速度を鍛える。
自分の失点原因が分かれば、必要な教材も絞れます。
TOEIC900点は転職に有利?外資系メーカーで働いて感じたこと
TOEIC900点を超えると、就職や転職でも英語力をアピールしやすくなります。
私自身、メーカーの転職面接でTOEICのスコアについて聞かれたことがあります。
特に外資系企業や海外部門では、英語力が重要な評価材料になる場合があります。
ただし、TOEIC900点があれば転職できる、年収が上がるというわけではありません。
私が働いてきた食品メーカーでは、英語力以上に、研究開発・品質保証・生産技術などの専門性が重要でした。
TOEICはあくまで、仕事で英語を使うための基礎能力を示すものです。
TOEIC900点でも英語を話せるとは限らない
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングを測る試験です。
スピーキングとライティングを直接評価する試験ではありません。
そのため、900点を取っても英会話に苦労する人はいるでしょう。
私もTOEICでスコアを伸ばした後、英語での会議やプレゼンテーションなど、実務で必要な能力は別に磨いてきました。
外資系企業では、自分の専門分野について英語で説明し、相手からの質問に回答できることも重要です。
「TOEIC900点!でも英語は話せません!」
これでは少しもったいないですよね。
900点はゴールではなく、英語を仕事の武器にするための通過点だと思っています。
外資系・大手メーカーへの転職については、以下の記事も参考にしてください。
大手食品メーカーに就職・転職するには?学歴・職種・必要スキル
まとめ|TOEIC900点の壁を超えるには、勉強法を変えることが重要
私はTOEIC800点台で約3年間伸び悩みました。
受験直前に模試を解く程度の学習では、スコアを維持するのが精一杯でした。
しかし、勉強法を見直したことで900点を突破できました。
特に重要だったのは、次の3つです。
- リスニングは1.2倍速まで負荷を高めて練習する
- Part5・6は文法・語彙の細かい失点を減らす
- Part7は自分に合う読解方法で制限時間内に解く
900点を目指すなら、教材を次々に買い足すよりも、まず公式問題集を解いて弱点を把握しましょう。
私の場合、得点源になったのはリスニングでした。
人によっては、Part5の正確性やPart7の読解速度が最大の課題かもしれません。
800点台から900点を超える最後の一歩は、自分が何を間違えているのか理解するところから始まります。
まずは公式問題集を1回分、時間を測って解いてみてください。
その結果を見て、リスニング・文法・語彙・長文読解のどこを優先するか決めることをおすすめします。
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TOEIC400点台から900点超までの全体的な勉強法は、こちらの記事で詳しく解説しています。



コメント
はじめまして!
サスケといいます。
私も、TOEIC900点目指していますので、非常に参考になります。
これからも、よらせていただきますので、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます!!!!
雑記ばっかで英語カテゴリあんまり更新しませんけど…TOEICなどちょいちょい記事作るので、気になったら見ていってくださーい。
[…] 僕がTOEIC900点の壁を越えた勉強法をまとめてみた […]