仕事ができる”風”のベテラン老害に学ぶ『社内政治』の極意

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職場のボスといえば…そう、お局
厄介ですよね。

”厄介な人”といえば他にも…

『やたら顔の広いベテラン』
『管理職でもないのになぜか権力のある人』
『派閥を作って新人をいびる定年延長組』

こんあな人は色んな職場にいるはずです。
”在籍年数”が長いだけで態度が大きくなる彼ら…新人や若手にとってはまさに目の上のたんこぶ

元気の良い新人をいじめてみたり、派閥を作って人間関係をややこしくしたり…

味方だと心強いですが、仲良くなるのも面倒くさい!
なによりこの手のベテランやお局は仕事ができることが多いため、下手に扱えないのも痛いところです。

仕事ができる…
いや、仕事ができる『風』と言った方が正しいでしょうか。

権力がある立場でもないのに、実質的に権力を握って、仕事の流れを自分の好きなように動かす…
こういう人たちは、異常に立ち回りが上手…すなわち『社内政治』のプロです。

その動き方を突きつめれば、王様になる方法が見えてくるかもしれません。

今日は僕がとある工場で見た『お局』の動きを参考に、社内政治の極意を言語化していきたいと思います。

 

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ベテラン老害は本当に『仕事ができる』のか?

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僕の仕事はメーカーの技術系職種。工場に行く機会も多いです。
工場だとパートの女性も多いのですが、どこに行っても『お局』クラスが数人は揃っています。
お堅いベテランのおっさんも…こういう人たちとは仕事がやりづらくてしょうがない…

やたら仕事が早く、新人にマウントを取ったり、嫌味を言ったり…

しかし、よく観察すると、こういう人たちは頭も良くないし、悪知恵が働くだけで頭の回転も悪いことが多いです。

『もっと効率的に動けると思うけど…なんで皆この人に従ってるんだろう…』

こう思うシーンは軽毛なりませんか?
彼らはなぜ、『仕事ができるように』見えるのでしょう…

 

王様は絶対にノウハウを共有しない 

『ここ難しいから私がやっとくね^^』

 

一見、やさしいベテランのように見えますが、女性陣で絶大な権力を持つ彼女はとにかく理由をつけてノウハウ共有を拒みます。
『自分だけしかできない仕事』をどれだけ増やすかが、コミュニティでの”強さ”につながるからです。

彼女が担当しているのはさして複雑ではない仕事。
しかし、事務作業やデータ管理、受発注など『ないと困る』ものでもあります。

最近だと、こういう単純作業は自動化できることばかりですが、中小企業、大手でも古い工場では、まだまだマニュアル作業に頼っています。
こういう仕事は、お局やベテラン老害が最も輝く場所…。

彼らは『仕事ができる』のではなく『彼らにしかできない』という状況を作っているに過ぎません。

 

『ベテラン頼み』という最悪の状況

『なぜか権力がある人』に共通するのが、知識を共有するという考えが皆無というところ。
マネージャーにとっては頭の痛いところです。

ベテランを引きづり落として、若い人材に任せるのも手ですが、ノウハウのリセットなど痛みが伴います。
”ノウハウのリセット”自体は良い方向に動くことも多いですが、多くの企業が踏み切れていないのも事実…

その結果が『ベテラン頼み』という最悪の状況です。

リタイアまで自分ルールで仕事を進め、ノウハウは隠し、何も残さず去っていく…
(パートならまだ良いですが、管理職クラスでやられると大変…)

残された側の負担は大変です。 

 

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王様になるための権力の握り方

”仕事ができる風”に見せるのは簡単です。

そこから、誰も逆らえない『王様』『女王様』まで登るためには、人間関係を掌握しないといけません。
お局のおばちゃんがコレがとにかく上手い…彼女たちの一番怖いところです。

ここではこういうベテラン老害たちが新人や若手を支配する方法をまとめます。

 

相手を落とすイメージ戦略

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初めての環境では誰でも空回りしがちです。
そこを優しく対応し、若手が動きやすい環境を作るのが良いマネジメント!
もちろん、ベテラン老害&お局には欠けている価値観です。

新しい環境で働き始めた時、仕事の流れやルール、細かいとこでは事務作業や物品の保管場所など…

『あ…あれどこにあるんだろう…』

と、小さいことで思考や行動がストップしてしまいますよね。

当たり前のことですが、彼女はこういう些細なことにも、

 

『こないだ教えなかったっけ?』

『うん、もう大丈夫だから私がやっておくね。』

 

などと、常にジャブを打ち続けます。
そして、職場の中に、

 

『あの子あまりテキパキ動けないわよね…』

『頑張ってるけどちょっと要領悪いのかな…?^^;』

 

という空気を作るのです。

新人の活躍に周囲のカバーは不可欠。
しかし、彼女らは『私がやっておく』とカバーしているように見せかけているだけ。何も生まない行動です。
こうなると、新人のイメージはどんどん下がり、ベテランの地位だけが上がっていきます。

人間は『第一印象』に引きづられやすいもの…
第一印象で悪いイメージがつくと、ひっくり返すには数倍の努力が必要です。

 

なぜか顔が広い

こういうベテラン老害は、他の部署にも知り合いが多く、なにかと融通が効きます。
そして、彼らの”知り合い”もまた別のコミュニティの老害たち。

『私が言えばなんとかなるから』

という状況を作り、新人、若手だけではなく、外様の管理職なんかも手中に収めます。
仕事をする上で、コネクションを独占されることほど面倒なことはありません。

どんなビジネスでもコネクションは大事!営業だと新人を得意先に同行させて顔を売ることがありますよね。
『ノウハウ
』や『作業』だけなら無理やり引き継ぐこともできますが、感情が左右するコネクションは意識しないと共有できません…
やたら顔が広いベテランを見つけたら要注意人物として受け取ったほうが良いかもしれません。

 

外堀りを埋められたら終わり!人間関係で最も怖いのは『孤立』

宗教や占い師など、人を洗脳する最初のプロセスは『孤立させること』と言われています。

本当に怖いベテラン老害は、困っている新人、若手を落とし『使えない奴』という空気を作ります。

ここからいじめ抜いて辞めさせる…?

本当のやり手はそんなヘマ、自分が悪くなる立ち回りはしません。
落としてから助けるのです。
もちろんノウハウを伝えない範囲で。

切り捨てずに『ダメな新人をカバーするベテラン』という図を作り、彼女は権力をどんどん強くしていきます。
すっかり印象が悪くなり、動きづらくなった新人は、『彼女に頼るしかない…』という状態になってしまい、コミュニティに取り込まれます。
手のひらで動かされてるだけだからスキルも伸びない…ただただ、使われるだけの人間になります。

我を出したり、味方にできない若手は孤立。
それを受け入れるか、1人で戦うか、その場所から逃げるか…

外資系ではUP or OUT(出世か退職か)という言葉がありますが(死語?)、言ってしまえば IN or OUT(仲間になるか出て行くか)という状況です。

こういう職場、コミュニティはいずれ崩壊します。

IN or OUT の択を選ばなきゃいけない職場では、常に『OUT』を取れるように自分を磨いておきましょう!

 

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おわりに:社内政治ってどうなの?

『社内政治』というには少しレベルが低い話だったかもしれません。

しかし…

  1. 自分しか持たない知識、情報は簡単に共有しない
  2. ”自分がいないと困る”状況を作る
  3. 要所にコネクションを持っておく
  4. 立場を脅かす人間は、伸びる前にイメージを落とす
  5. 孤立した状況を作り、自分の流れに引き込みやすくする

整理してみると彼女の非常に高度な立ち回りがわかります。

卑怯でずる賢い…
こういう立ち回りはどの世界にもありますね。
むしろ、この記事に挙げたわかりやすい例は少なく、賢い人は『良い人』を演じながら自然に立ち回ってきます。

個人的に”社内政治”は嫌いではありません。
パワハラ上司への切り返しにも使えますし、平社員にとっては『自分のペースで仕事をする』ための手段でもあります。
とはいえ…まぁ下らないですよね苦笑

上手に立ち回るのは大事ですが、それが政治となり、どんどん非効率になるようだともう終わり。
ナチュラルな自分でいれる環境が一番!
いつでも動けるように、依存せず自分を磨いておきましょう!それでは。