かれこれスノーボードを初めてから10年になります。
高校2年でスキーを初体験し、大学2年の冬休みにスノボーに変えました。
それから毎年冬にはどこかのゲレンデで滑っています。年1回しか行けなかったシーズンもあれば、泊まり込みで何回も行けたシーズンも…。
新潟や東北のゲレンデが多いですねー。苗場周辺はよく行きました。
ちなみに僕のレベルは調子良い時はグラトリ*1で540(1回転半)を回せたくらいです。大学時代の話で今は無理ですが(腰が死ぬ)。
さて、スキーやスノボーを始めた時、最初はレンタル用具で済ませる事が多いと思います。
でも滑れるようになってくると自分の物が欲しくなってくるんですよね!
高いと板だけで10万円近くする物もありますが、スポーツ用品店のPB品だと板、バインディング、ブーツの初心者用3点セットが3万円前後で買えます。
スノボーの板新調しよ♡
— みるおか@レコメンタンク (@miru_oka87) 2016年9月27日
ウェア以外の3点セットレンタルを約4000円/日とすれば、10日行けばモトが取れる計算。短くても3年は使うでしょうから、毎年行く人であれば価格だけ見てもお得ですよ!
お金よりも、自分のギアという満足感や、より高品質なモノを使えるというメリットの方が大きいですけどね。
ワックスもロクにかけていないようなヒドいレンタル品も多いですから…。
というわけで、今日はスノーボード用品選びのスタートとして、
『スノボー初心者が自分に合う板、バインディング、ブーツを見つける方法』
を解説していきます。
板の選び方
長さと幅:身長に対する板の長さ一覧
スノーボードの板を選ぶ上で一番大切なのは自分に合った『長さ』を間違えないことです。
一般的には、
- 身長175cm以上:身長 ー 20cm
- 身長160〜175cm:身長 ー 15cm
- 身長160cm以下:身長 ー 10cm
と言われます。
迷った時は『板を地面と垂直に立てた時に先端がアゴに触れる程度』で選びましょう。
初心者のターンのしやすさや、滑走時の安定性を考慮すれば、この選択基準で間違いありません。
板が短いとターンやトリックが簡単になりますが、安定性は低下します。
また、長いと直下降は安定しますが、ターンが難しくなります。
身長と板の長さの目安を表にしましたので、初心者は以下の表±3cmが許容範囲です。
なお、『板の長さ』は僕の持っているNOVEMBER ARTISTEのサイズに合わせて書いています。横に書いてあるLはレディースのバリエーションです。
身長 | 板の長さ |
---|---|
〜148cm | 138cmL |
〜155cm | 142cmL |
〜160cm | 146cmL |
〜165cm | 150cm |
〜170cm | 152cm |
〜175cm | 154cm |
175cm〜 | 157cm |
160cm以上の板となるとブランドが限られてきます。
板の選択は、レンタルで板の長さの感覚を覚えてからでも良いでしょう。
フレックスは柔らかすぎず固すぎず
フレックスは曲げやすさ…すなわち板の柔らかさの指標です。
トーション(ねじりやすさ)という指標もありますが、ココでは割愛します。
板が柔らかいほど力を入れなくてもしなるので、柔軟にターンしやすくなります。
また、少ない力でオーリー(要はジャンプ)できるので、トリックの入門用にも最適です。
その変わり、斜面の凸凹を拾いやすいので、高速で滑ると安定性が悪いです。
初心者はフレックスが中間(5段階で3、7段階で3〜4)の板を選びましょう。
トリックやスピードなど、何かに尖った滑りをしない限り、バランスの良い硬さがベストです。
形状(キャンバーとロッカー)
スノーボードを横から見たときの形状は大きく分けて2つ、キャンバーとロッカーです。
2つの特性を併せ持ったダブルキャンバーという形状も最近は人気です。
他にも種類はありますが、上級者以外は関係無いと思いますので割愛します。
まず、下の図を見てください。
キャンバーボードは最も一般的です。
中央が浮いていて両サイド(ノーズ(前)とテール(後))付近が地面に着いています。
しっかりとエッジがかかるため、スピードを出しても安定感があります。
ターンの時に引っかかって逆エッジすることがありますが、エッジを効かせた”正しいターン”を覚えたい人はキャンバーを選びましょう。
対してロッカーは中央が接地していて、両サイドが浮いている形。
エッジがかかりにくいので安定感は下がりますが、その分ヌルヌルと簡単にターンできます。
初心者が感覚を覚えるには良いですが、高速滑走での安定感はキャンバーより劣ります。
また、板をしならせてオーリーしやすいので、トリックを覚え始めたい人もロッカーをチョイスすることが多いです。
両者の中間のダブルキャンバーは、名前の通り2点浮いており、体重の掛け方でロッカー状に変化するなど、面白い使い方ができます。
バートンのCUSTOM FLYING V(カスタム フライングV)等が人気です。
ただし、踏み方や重心移動などによって使いこなせないと、ただの扱いづらいボードです。初心者は調子に乗って買わないようにしような!
筆者のスノーボード板
参考までに、各章の最後に僕のギアを載せておきます。
身長は167cmです。チビとか言うな。
【ARTISTEーアーティストー(NOVEMBER(ノーベンバー))152cm】
まずはメイン板の紹介。普通にゲレンデで滑りを楽しむ時に使う板です。7万くらい?
ARTISTEは左右対称(ツインタイプ)のキャンバーボードです。
板の硬さは後述のVILLAINより少し固めの印象です。長さも丁度良いので、フリーランの安定性がかなり高いです。
反発力もあるので、上手な人はオーリーの高さも出ますよ。
初心者から上級者までメイン板として長く使える板です。NOVEMBERの悪口言っている人は本当に聞いたことがない!
5年使える板を探している人はNOVEMBERのARTISTEで間違いないと思うけどなぁ…。
【THE VILLAINーヴィレインー(SALOMON(サロモン))147cm】
サブにはスキー用品で有名なサロモン社のTHE VILLAINを使っています。先行予約割引で5万くらい。
VILLAINは毎年リニューアルするんですけど、コンセプトは変わりません。
フレックスが柔らかめの板(キャンバー形状)で、どちらかというと回したり細かいターンをしたりなど、遊び用です。
身長に対してかなり短い板にしたので、スピードを出した時の安定感は皆無ですw
ゲレンデの凸凹を全て拾うのでグラングランします…。友達と滑るとだいたい僕が一番遅れますねw
そのかわり小回りの効いた短い弧のターンは簡単です。
僕は身長に対して体重が軽いのと、非力なのでこれくらい短い方が扱いやすいんですよ。
適切な長さの板を選べば、非常にバランスの良い素晴らしい板です!
こちらもツインタイプ(左右対称)なので、右足左足どちらが前でも滑りやすいです。
ある程度自由に滑れるようになった中級者以上向けですね。
頂上からコースを選ばずに滑ってこれるレベルなら問題なく扱えます!
バインディングの選び方
初心者は大きさに気をつければOK
板に取り付け、ブーツを固定するバインディングで一番大事なのは、
『大きさ』
です。
ハイバックのフレックスなど、ギアによって様々ですが、初心者のうちはほとんど関係ありません。僕もあまり差を感じません。
一番注意すべきなのは、
- ブーツのサイズに合っているか
以上です。笑
S、M、Lのサイズで分かれていることが多いので、自分のブーツの大きさに適合するバインディングを買いましょう。
ブランドよりも角度(アングル)が大事
バインディングで注意すべきなのは、板に取り付けた時の角度です。
正面を0度とし、反時計周りがプラス、時計回りがマイナスの角度となります。
右利きの人は、左足を前にして進みます。
この方向にしか進まない場合、進む方向に傾けた方が滑りやすいです。
左21°〜12°、右9〜3°程度が一般的です。
この場合、右足方向に進むことが難しくなります。進行方向に対して足の向きが逆になりますからね。
通常は左足方向にしか進まないので問題ないですが、トリックで180°、540°回したりすると、逆方向に着地することになります。
トリックを取り入れる人は左12°、右-12°など、逆ハの字のアングルを選びます。アヒルみたいなのでダックスタンスと言います。
ダックスタンスはどちらにも進める反面、どちらにも進みにくいと言えます。
初級者がダックスタンスにするとめちゃくちゃ滑りにくいので注意しましょう。
スポーツ用品店のXEBIOでは、関節の柔らかさや足の幅、重心を測定して適切なアングルとスタンス幅を計測してくれる無料サービスがあります!
ウィンターシーズンが近づくと設置されますので、迷っている人は一度行ってみましょう!
筆者のバインディング
利き足は右なので、左足が前になります。アングルは左15°、右6°にしています。回したりする時は左12°、右-12°にします。
【FLUX RK(FLUXーフラックスー)】
特に考えずFLUXなら問題ないだろー!って思って決めたバインディングです。2万くらい。
適度に柔らかくていい感じですねー。
一昨年泊まった宿のオッサンが雑に扱ったせいで、ハイバックが壊れてしまい交換しました…涙
バートンの板を使っている人*2以外はフラックスで間違いないですよ。質も良くて丈夫ですし、デザインも最高!
ブーツの選び方
ブーツが一番大事!
ぶっちゃけ、スノーボードで一番大事なギアは間違いなく『ブーツ』です。
板がどんなに良くても、高価なバインディングを買っても、自分に合ったブーツを履かないと最悪です。
ターンやトリックをしようとしても、ブーツがブカブカだと思った通りに回せません。
速めに滑走しようと思っても、ブーツがキッツキツだと痛くて本当に辛い。
高いブーツじゃなくてかまいません。ブーツのサイズ感と柔らかさだけは絶対に妥協しないようにしましょう。
ブーツは実際に履いた方が良いが…
注意すべきところは、
- 自分の足にジャストサイズか
- 柔らかさが適正か
の2点です。
実際に履いて指を伸ばし、わずかにつま先に隙間が残る程度がジャストサイズです。つま先の空間よりも、かかとが浮かないことが一番重要です。
通販で購入する場合は、自分が普段履いている靴より0.5〜1.0cm大きいサイズを買いましょう。小さいと取り返しがつきませんが、少し大きいだけならインソールでサイズ感を修正可能です。
インソールが大きい場合はつま先部分を切れば問題ありません。ちょっとカカトが浮く程度ならインソール入れるだけでフィット感が素晴らしいことになりまっせw
もう一つ重要なのは『柔らかさ』です。
上級者はフィット感を重視するので硬いモデルを使うことが多いですが、初心者は足首が柔軟に動くモデルを買いましょう。
ガッチガチの方が安心するかもしれませんが、本当に板が扱いづらくなります。
実際に履いて足首を曲げれるか確認すると良いでしょう。スクワットみたいに尻を後ろに出さないよう膝を曲げる方法です。意外とキツイですよ!
筆者のブーツ
【FACTIONーファクションー(SALOMON(サロモン)】
板と同じくサロモンのブーツです。
これより上位モデルだと硬くてダメでした。試しに履いてみたのですが、僕は足首の力がないので曲げづらい…。
FACTION(ファクション)は初心者でも非常に扱いやすいブーツですね。
店員さんと話しながらフィット感と硬さを考慮して一番合う物を選びました。負けてもらって1万ちょっと。
初心者向けの3点セット
さて、僕のセットを見て初心者ボーダーの方はどう思うでしょうか。
僕は初めてスノーボードを買いに行った時、こう思いました。
『高くねぇ!?』
僕はギアだけで15万程度使っています…。
ただし、
『初心者が滑れるようになるまで使いやすく、中上級者になっても不満なく滑走できる板』
であれば、格安の三点セットで全く問題ありません。
オリンピック選手も使用している『HEAD』は、初心者向けのセットも販売しているブランドで、格安で高品質のギアが手に入ります。
以下のセットは各ギアのバランスが良く、初心者向けのお買い得モデルです。
HEADはデザインもカッコ良いですよね!
おわりに
僕が最初に買ったスノーボードは某スポーツ用品店のPB品です。約3万円の3点セットでした。
非常に滑りやすく、先輩に教えてもらいながらどんどん上達しました。
でもねぇ…
滑れるようになるとねぇ…
ブランド物が欲しくなっちゃうんですよ
あるあるですよねw
ある程度スノーボードを操れるようになると、
『もう少し柔らかい板で遊びたい』
『高速で滑走できる板を…』
など、どんどん理想が出てきます。
結局、古いボードは翌年後輩に渡し、新しいセットを買ってしまいました…。なお後悔は無い!
まずは滑りやすくてお買い得な初心者用セットで滑りを覚えて、そこから色んな滑りを目指したときに次の板を買うかどうか考えれば良いと思います。
初心者用セットはメインボードとしてキープしておいて、板だけトリック用にサブボードを買うのも良いですしね。僕の周りにはこのパターンが多いです!
ゲレンデに行くペースやハマり具合を判断して、自分に合った板を買いましょうね!
マナーを守って楽しいスノーボードを!
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みるおか
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