AIによる音声アシスタントを利用したスマートスピーカーが話題になってしばらく経ちました。
Amazon Echoを皮切りに、Google Home、Apple製のHomePodなど、大手各社から続々リリースされています。
現在のトレンドはAmazon Echo、ついでGoogle Homeと大方の予想通り。
スマートスピーカーの市場シェア、Amazon Echo が 70%超|ASCII.jp
ただ、話題先行で買っただけで、使いこなせず置物になっている人も多いとか…
僕も先行予約でAmazon Echo Dotを手に入れましたが、まだまだ持て余しているのが正直なところ。
それでも、スキルを試しながら、活用シーンを少しずつ増やしています。
独自のAIアシスタント”Alexa(アレクサ)”を利用するAmazon Echoの用途をざっと確認しても、便利なものから、
『それいらなくない?』
という機能までさまざま。
今日は、アレクサデビューしたばかりである筆者の使用シーンとともにAmazon Echo Dotをレビューいきたいと思います。
『Amazon Echoって使い道あるの?』とアレクサ導入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
Amazon Echo Dotの基本スペックと他機種との比較
スペックの詳細はAmazon公式にまとめられていますが、比較ポイントは大きく分けて『サイズ、スピーカー・スマートハブ』の3つ。
最もコンパクトなAmazon Echo Dotでは、シンプルな0.6インチスピーカーを搭載。
Echo、Echo Plusではウーファー、ツイーターに分かれたスピーカーユニットで覆われており、全方位にサウンドが届きやすい設計に。
Amazonのスマートスピーカー「Echo Dot」「 Echo」「 Echo Plus」の違いと音質比較|SmartHacks Magazine
音質の違いはこのサイトで詳しく検証されています。
外観はそれぞれ特徴的で、Echo Dotはコンパクトで部屋になじみやすいサイズ。
Echo、Echo Plusは高さの違いが気になりますが、Echo Plusの方がよりメタリックな印象ですね。
Echoのファブリックカバーは別色に交換でき、 Echo DotやEcho Plusにも専用のホルダーやケースが販売されています。
音声アシスタントなど、ベーシックな機能に差はなく、各スマートホーム対応家電も利用できます。
一部の照明を音声コントロールするには別売りのハブが必要ですが、Echo Plusのみスマートホームハブが内蔵されているため不要です(後述)。
Amazon Echo Dotの使用シーン
コンパクトなBluetoothスピーカーとして
僕はもともとこの手のコンパクトなスピーカーを持っておらず、シンプルなBluetoothスピーカーとして使うことが多いです。
特に英語学習では、イヤホンでのリスニング学習は避けたいので、iPod nanoとペアリングして利用しています。
5年ぶりでこれは😍😍😍💪 pic.twitter.com/7tqAG297v1
— みるおか (@miru_oka87) April 2, 2018
少しはスコアアップに貢献できたかな?
アレクサアプリへのデバイス登録、およびBluetoothのペアリングはアレクサ操作専用のアプリからカンタンに設定できます。
音声アシスタントでAmazon Musicを開くのも良いですが、手持ちのガジェットからでもBluetoothで好きな音楽をBGMにできます。
【Echoプラン】Amazon Music Unlimitedが月額780円→380円になるが…
EchoでPrime Musicを利用したい人には嬉しいプラン…に見えます。
Prime MusicはAmazonプライム会員またはAmazon Student会員であれば無料で100万曲以上の音楽が聴き放題となるサービス。
Amazon Music Unlimitedでは、月額780円(プライム会員価格)でさらに4000万曲以上が聴き放題となります。
このサービスを、Echoシリーズを持っている人ならEcho プランとして月額380円で利用可能。
メジャーなJ-Popやアニソン、洋楽を聞くだけなら、もはやCDレンタル、購入が不要になりますね。
登録方法もスマートスピーカーらしく、Echoに向かって、
『アレクサ、Amazon Music Unlimitedに登録して』
と声をかけることからスタートします。
なお、すでに月額会員であれば『Amazon Musicをダウングレードして』という合図になります。
ただ、これには落とし穴が!
EchoプランでAmazon Music Unlimitedをご利用いただけるEcho端末は1台のみです。スマートフォンやタブレット、パソコン、Fire TVなどを含め、複数の端末でAmazon Music Unlimitedをご利用になりたい場合は、個人プランに登録してください。
Echoプランでは“登録アカウント数:1“と書かれていますが、Echo以外の端末ではAmazon Music unlimitedを利用できなくなるのです。
Echoシリーズ中心に生活するなら良いかもしれませんが、あまりメリットはありませんね…
音声アシスタントは便利というより『楽』
アレクサはさまざまなスキルを身につけられ、利用機能を好きにカスタマイズできます。
各種設定と同じく、メニューバーから”スキル”を選べば、一般的なアプリと同じようにスキルをダウンロードできます。
これは『アルクの英語クイズ』のスキル。
英語学習のオンラインサービスを提供するアルクからは、他にもキクタンなど、英語学習に役立つスキルがリリースされています。
日本語で使えるスキルは、天気や料理、ニュースなど数百ほど。
何気なく声をかけることで情報が手に入るのは便利ですが、いずれもリプライが単調なのは気になりますね。
”声をかける→返事→最低限&ゆっくりとした回答”
正直、コレならスマホをいじってピンポイントで情報を得たほうが便利なのでは…と思うことも。
ただ、これは定型アクションを活用すればある程度改善できます。
スイッチとなる合図を決めて、追随するスキルなどを複数指定すれば、連続して実行してくれます。
ひとことで、天気予報→ニュース→道路情報などを教えてくれれば朝の準備としてはOKでしょうか。
また、『〇〇を注文して』と言えば、購入履歴から該当品をピックアップして購入手続きまでやってくれます。スマホ操作すらめんどくさい人にはありがたいですね。
スマートホーム化まで視野に入れるのはちょっと待って
スマートホーム…
”AIや音声操作によって、ネットワークにつながった家電機器などをカンタンに操作できる住環境”と言えば良いでしょうか。
照明やスイッチなどAlexa対応デバイスもいくつかリリースされています。
コンセントプラグや玄関キーの操作など、まだまだ活用できそうなのは一部です。
音声操作が可能なライトもいくつか発売されていますが、こちらは別売りハブが必要…
Amazon Echo Plusにはこのスマートハブが内蔵されています。
こう見ると『スマートホーム化するならProが良いの?』と感じますが、それは少し待った方が良いかもしれません。
そもそも対応機器が少ない点と、『Amazon独自のスマートハブ対応デバイス』が他にも波及していくのか未知数だからです。
僕が『まずはEcho Dotから…』と考えたのも、この点から。
まだまだEcho Plusのスペックが必要なシーンが見当たりませんし、スマートスピーカーを体感してみるだけならEcho Dotで十分だからです。
終わりに|Amazon Echo Dotは買いなのか
少し批判的にレビューしてしまいましたが、Echo Dot自体にはとても満足しています(説得力とは
- Bluetooth対応のコンパクトなスピーカー
- 音声アシスタントで最低限の生活情報が手に入る
- 5,000円前後で買える
スマートスピーカーという響きから少しハードルを上げてしまった感がありますが、これだけ見ればコスパは十分。
逆にAmazon EchoやEcho Plusではなく、Echo Dotだからこそ良かったと感じます。
いずれにしても、これからの機能拡大が待たれますね。
ただ、これまでのAmazonを見れば、予想しないサービスを展開してくれるのも期待したいところ!
スキルも日本語対応はわずかですが、海外版ではすでに数万種類に。
『今後発展していくであろう生活のオートメーション化を少しだけ体験してみたい。』
その相棒にはEcho Dotから始めてみてはいかがでしょうか。それでは。