コカコーラから2016年4月に発売された、『ヨーグルスタンド 希少糖の飲むヨーグルジー』!!
発売直後からCMやキャンペーン、SNS等での拡散など、本気のPRを見せていますね!話題になっています。
ヨーグルトなのかスムージーなのか…レビュー対象としてずっと興味を抱いていたものの、なかなか手を出していませんでした…
が!
どーん!
先日コンビニで買い物したついでに、2種類とも仕入れてまいりました!
パルテノやR-1ヨーグルトなど、乳製品のレビュー記事を書いてきましたが、今回は少し毛色が違います。
パッケージからは、
乳酸菌入り、ナタデココ入り、飲むヨーグルジー、ピーチ、パイン等々…
シンプルなデザインの割に情報量が多すぎて味が想像できません。
というわけで、今回も食品メーカーの中の人目線で、希少糖の飲むヨーグルジー『ヨーグルスタンド』のパイナップル味、ピーチ味を徹底的にレビューしていきます!
YOGUR STAND ヨーグルスタンドの基本情報
ブランドサイトは以下のリンクになります。
コカ・コーラ社のコンセプトは、
乳酸菌入りヨーグルトベースに、話題の甘味素材「希少糖」(*希少糖含有シロップ)
を使用。ほどよい甘さや独特のとろみ感、ナタデココのつぶつぶ食感を楽しめる満足感
がありながらも、1本あたり87キロカロリー。
となっています。ただし、商品分類は『乳製品』ではなく『清涼飲料水』なので、乳製分は含まれているものの、主成分ではありません。
乳製品の定義については、ヤクルトとピルクルの比較記事で詳しく説明しています。
ヨーグルト風味のデザート的なドリンクということはわかりますが、『ヨーグルジー』といった見慣れない単語(ヨーグルト+スムージー?)がありますね。
今のところ『ピーチ味』と『パイナップル味』が発売されていますが、なかなか味が想像できません。
やっぱり実際に飲んでみるっきゃない!というわけで、評価を進めていきます!
原材料、栄養成分解析
では、いつものように成分解析から。
栄養成分と原材料表示の一覧は以下の通りです。
これまでレビューしてきたメジャーな乳製品と違い、かなり多くの原材料を使用していきます。
味作りの糖分や果汁、乳製品は置いといて、まず目を引くのは商品名でも推している『希少糖含有シロップ』でしょうか。
さて、CMでは、
『カロリーも気になるし…』
『希少糖だよヨーグルスタンド♪』
と歌っていますが、希少糖とカロリーとの関係とは?この点は詳しく後述します!
安定剤にはCMC(カルボキシメチルセルロース)、ペクチン、キサンタンガムの3種類が使われていますね。これらはメジャーな増粘剤です。
アイスクリーム等では油分や水分の分離、氷結を防ぐため、その名の通り組織の『安定剤』として用いられますが、飲料では主に『とろみ』を出すために使います。特にペクチンは果物から抽出される天然素材であり、酸に強い性質を持つため、酸性寄りのヨーグルトやフルーツを添加した商品で多用されます。
それでは、実際に飲んでみて味を見てみましょう!
風味評価
それぞれコップに注いだらこんな感じ。真っ白。
微妙に色味が違う気がしますが、ほぼ光の加減です…。
清涼飲料水と謳っている割に、見た目は乳製品。ヨーグルト風味が強いのかな?
みたいな想像をしつつ、実際に飲んでみた評価結果はこんな感じです。
まず、味について比較すると、正直ヨーグルトの風味は思ってたほど強くないですね。酸味は十分に感じますが、それぞれのフルーツ、ピーチとパイナップルの味が強く出ています。
この手の清涼飲料水にありがちな、過剰な甘みはなく、すっきりとして飲みやすい味に感じました。ピーチはやや後に残り、パイナップルの方が味のキレが良かったです。これはお好みですね。
そして、驚いたのがとろみです。
まるであん掛けのあんのようなとろーりとろとろの食感が面白い!
プレミアムピルクルにもとろとろ感がありましたが、さらにとろみが強くなった感じ。
味のキレ自体は良いのですが、舌の上でプルプルする感覚がなんとも言えません。
ちなみに僕はナタデココが大好きなのですが、ナタデココはつぶつぶでした。大きいのを噛み噛みしたいのに…。
飲み物ですが、独特の『食感』と言っても良いのではないでしょうか。
ただ、感じたのが、
同時に2本はキツイ
ということ(当たり前だ…)。
190mLと量は多くないですが、とろみ…言い換えれば、重さのある飲み物なので量の割にお腹に溜まります。
それぞれ好みのシチュエーションで飲めば良いと思いますが、朝食時に飲むと、ちょうど良い感じにお腹が膨れると思いますよ。
僕はパイナップル味の方が好みですかね。すっきりしていて飲みやすい。
ピーチはよりデザート感が強いです!
希少糖とは?
さて、希少糖について説明します。
「自然界にその存在量が少ない単糖とその誘導体」と定義され、単糖とその誘導体としての糖アルコールを加えると、60種類ほどになり、自然界に豊富に存在するD-グルコースやD-マンノースなどを除いた単糖の大部分を占める。
希少糖 – Wikipediaより引用
と言われていますが、希少糖とは名前の通り、自然界に存在するものの量が少ない糖の総称です。
ヨーグルスタンドには、どの希少糖を用いているか書かれていないので、詳細な言及はできませんが、D−プシコースなどは血糖値の上昇を抑制するなど、食物繊維に似た生理機能を持ち、カロリーがほぼゼロ(=体内に吸収されない)という特徴を持ちます。
食物繊維に関しては、食物繊維の基礎知識についての記事で詳しく説明していますが、希少糖が通常の食物繊維と異なるのは『甘さを持つ』ということです。概ね砂糖の7割程度の甘味を持ちます。
天然に存在する成分にも関わらず、体内に吸収されない甘味料といった感じでしょうか。
冒頭の、
『カロリーも気になるし…』
『希少糖だよヨーグルスタンド♪』
のくだりは、ここから来ているのでしょう。もちろん、希少糖にも数多くの種類があり、体内に吸収される希少糖もありますが、希少糖で一番メジャー(矛盾?)なD-プシコースについては、この様な特徴があります。
おわりに
さてさて、希少糖でカロリーを気にしない!なんて意図も伝わってきますが、過信は禁物ですよ!
あくまでも砂糖や果糖等を一部代替してカロリーを下げてるだけですから。
原材料表示の順番の通り、ヨーグルスタンドの原材料で含有量が最も高いのは糖類(砂糖、果糖ブドウ糖液糖)ですからね!
それよりも、やはり『味』でしょう。
とろーりとろとろで馬力のある飲み物ですが、すっきりしていて飲みやすい!
ハマる人も多いと思いますよ!
コカ・コーラが宣伝に力を入れる理由もわかります。
まだ飲んでないって方は是非一度!おすすめですよ!
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