教育コラム

子供に勉強を強要する親はまず自分でお勉強しようか

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大学生の頃アルバイトしていたとある個別指導塾。
1vs1の指導で、集団授業の塾よりも若干割高。
集団授業と違うのは、個々のオーダーに合わせて授業を組めることでしょうか。

僕が働いていたのは、全国展開している個別指導塾です。
科目は高校英語と中学の英語数学理科、小学校の算数理科。

個別指導塾には、色んな生徒がいます。

一番多いのは、成績が中の下くらいのあまり勉強が得意でない子。
自分に合ったペースで勉強したい、というパターンが多いですね。
学校の授業の補足という感じでしょうか。
集団授業についていけず、不登校になった子もきます。

たまにいるのが、尋常じゃないほど頭が良い子。
このパターンだと、数学のある分野のみ集中的に教えて欲しいというオーダーに答えることもあります。
偏差値73の中学に通ってる子なんて、予習をかなりしっかりやらないと、こっちがついていけなくなるので大変。

さて、一番困るのは…そんな頭が良い子ではなく、頭が悪い……

親でございます。

お受験すれば良いってもんじゃないんだよ

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『学校の授業にもついていけないんだけど、青山学院に受からせてくれ』

『兄姉が皆慶応に行っていて、この子も慶応に入れたいんです。』

見当違いの価値観を持つ親。
色んな親を見ました。

こういう場合、大体塾の経営者は、

『任せてください!』

と大口を叩きます。

『全力を尽くします!』

と僕の前で親に言ってました。
確かに全力を尽くしますよ。僕がね。

講師としては良くないですが、正直、『(まいったな…)』と思っていました。
そもそも僕は、教師志望でもなく、特別な教育スキルもないバイト大学生です。

塾の経営者は、ほとんどの場合、ビジネスを考えます。
塾長の判断はあくまでも経営者として。

結局、最後は末端の塾講師が尻拭いです。
どの企業も同じかもしれませんね。

良心がある講師は、親から塾長へ、そして講師へ投げられた子を見捨てられないんですよ。
匙を投げようとも投げられない…って現状もありますが…

そんな状況でも、任された生徒が、

どうしても受かりたい!

勉強ができるようになりたい!

将来◎◎になりたい! 

って言ってくれれば、

『よーし、やってやろう。』

って気持ちになるんです。
教えてやろうじゃねーか!と。

ただ、一番困るパターンが、

”なぜ、ここにいるのかが理解できていない子供”

です。

このパターンは意外に多くて…。

親主導で、お受験、進路を決められた子供は、そこに自分の意思がなく、なぜ勉強しなければいけないのか、なぜ皆と違う遠くの中学に行くのか、全く把握しないまま塾に来きます。

もちろん、やる気も見られない。
あの手この手でモチベーションを高めようとするが、うまくいっても長続きしない。
当たり前ですね…。

僕は、こういう子供を教える度に、”面倒臭い”というより、率直に”可哀想”と思ってました。
仕事なので、ドライに教え、そして受験に失敗すれば上司に、保護者に怒られる。それだけなんですが。

特に、”中学受験”の子供にこういうパターンが多い。
お受験にものすごく敏感になっている親なんでしょう。

 

教育ママ 2パターン

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一部の親がお受験に躍起になる理由を考えました。

若いうちから進学校に入り、大学受験に備える

有名な進学校の受験をする場合、メジャーな理由はこれでしょう。

東大に毎年入れているような学校は、中学終了時には既に高校の範囲の勉強をしていることも多いですからね。

非常に真っ当な理由です。

ただし、このパターンは僕がいたような個別指導塾には少ないんです。普通に勉強できる子は集団授業の塾で上位クラスに入って勉強してるんで…

モチベーションに溢れる子供と思慮深い親のペアというのが鉄板でございます。

まれに教育ママによるガッチガチの管理下で育った子供もいるけど、意外と少数派ですよ。

親の見栄

個別指導の生徒って、既述の通り、何かしら”ワケあり”なんですよ。

”なぜ、ここにいるのか理解できていない子供”を連れて塾にやってくる親は、大体このタイプ−親の見栄−なんです。

”お受験に酔っている”と僕は表現したい。

子供に自己投影してエリートになって欲しいという親って結構多いんですよね。

明確な進路もなく、ただただお受験をすることで、エリートコースを歩ませようというひっじょーに短絡的な考えなんですけど。

中学受験なんて、”安定した生活”には関係ないよ。

大卒フリーターなんてザラにいる今でも、

『とりあえず大学に行け』

『大学に行かなければ、良い企業に入れない。安定した生活が得られない。』

って時代遅れの考えはまだまだ多いですよね。

大学卒業者でも数%は就職が決まらないで卒業してます。人材不足のブラック企業を就職率に含まなければ、何%になるかな…?

一流大学の博士課程に進んだ学生の多くは非正規の研究職(ポスドク)になります。ポスドクの多くは1〜3年で別の研究場所を探さないといけないですよ。もちろん賞与なんてなーし!

偏差値70を超えても、少し道を外すと、安定とは無縁の生活を送ることになるんですよね。

それに対して、

農業高校、工業高校に進んで上位の成績をとれば、一流企業の品管や工場に推薦で行けたりするんです。学卒より給与は低いかもしれないけど、正社員で20万近い月給に数ヶ月の賞与もついてきますよ。

大手の食品や自動車メーカーに入れれば、高いレベルの”安定”が手に入ります。そしてこれらの企業は高卒でもドンドン採用しますよ。

大卒じゃないと管理職になれない?

就職率100%近い工業大学の偏差値を見れば、下手にMARCHや日東駒専とかの中堅私大を狙うより、行きやすいってことに気づくと思います。

ちなみに、製造現場で数年働けば、転職にも有利なスキルが沢山ですよ。

勉強しろ勉強しろという前に、勉強の先に何があるのか、親は子供に伝えるべきなんじゃないかなぁ。

勉強しなきゃ将来大変だというなら、何が大変なのか、どうしたら大変じゃなくなるのか…

説明できないなら親も一緒にお勉強だ!

夢を語るのは子供だけでいい。

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パイロットになりたい、研究者になりたい、サッカー選手になりたい、お金持ちになりたい…

子供が夢を語るなら、普通の親はうなずいて頭を撫でてあげるんでしょうか。

いやまぁウチは超スパルタだったんですけど…。

子供が小さい頃は、大きな夢をウンウンと頷きながら聞いてればいいと思うんです。

でも、しかるべきタイミングで、現実を見せてあげたほうが良いと思いますよ。

小学校高学年になれば十分!

パイロットになりたい…

なるべく良い大学に入って、航空会社の養成コースに受からないといけないですよね。資格を取れる学部もあります。体力の試験もあるから、スポーツも頑張らないといけないですね。視力も大事だから、ゲームのし過ぎに注意!?

研究者になりたい…

研究でメシを食うには、かなり偏差値の高い大学の大学院まで進む必要がありますね。できれば国立の上位大学。研究費がダンチですからね。それに企業の研究職では、学歴足切りはザラにあります。国立の大学に行くなら試験科目が多いから、苦手科目も勉強しないといけないです。それでも狭き門だ。

サッカー選手になりたい…

中学で実績を出して名門高校に入りスカウトを狙うか、ユースチーム経由でプロに行くのがメジャーな方法でしょうか。パイロットや研究者よりもっともっと狭き門でしょう。努力もセンスも必要です。プロになっても30歳まで続くのは一握り。その後のキャリアは?何千万も貰えるのは代表選手だけ。リーマン以下の年棒のプロ選手の方が多いんだから。

『夢がないなぁ』

上等だと思います。ここで諦めたら別の進路に進む方が良い。

事実を伝えた上で、それでもモチベーションが高まるんだったら、子供は殻を破ると思いますよ。

その上での、

『勉強しなさい』

って、子供にとって、すごく説得力があると思うんです。

子供の夢を一緒に見てるだけじゃなくて、親は実現する方法を勉強して、伝えてあげるべきだと思うんですよね。

まとめ

話があっちこっち行ってしまったんですけど…。

なんというか、盲目的にお勉強、お受験って…すごくレベルの低い考えだと思うんです。

子供に勉強、まぁ部活でも習い事でもいいんですけど、何かを強要するなら、親にもそれなりの知識が求められると思いますよ。

『なんで勉強しないといけないの?』

に対する答え、何パターンか用意してみてはいかがでしょーか!

みるおか

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