外国産&国産クワガタ成虫の基本的な飼育方法まとめ

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昔からカブトムシ・クワガタ飼育は子供の趣味として人気でした。
しかし菌糸ビンの登場によって素人でも簡単に80mm近いオオクワガタが育成できるようになったり、2000年代に流行したムシキング世代が大人になったことで、本格的なブリードに手を出す人も増えてきています。

ネットやYouTubeで検索すると湿度や低温管理、高タンパクゼリー、同居飼育、ペアリングなど素人にはなかなか敷居の高い専門用語が並びます。
そこでこの記事ではクワガタ飼育歴20年以上の筆者が、クワガタムシ飼育セットの組み方【成虫編】について簡単にまとめていきます。

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生育環境

基本的な飼育設備

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まず、成虫飼育に必要な道具として、

  • 飼育ケース
  • エサ
  • 床材・転倒防止剤

の3つが挙げられます。
まずは飼育ケース。クワガタ用のエサはコバエなどを誘引しやすいので、コバエシャッターやクリアスライダーと呼ばれる専用のケースがあると清潔に保てます。
特におススメなのはクリアスライダー。様々なサイズが揃っていますし、観察しやすく脱走防止の蓋もGood。蓋にコバエが入れないスキマが空いているのでコバエ防止もできますが、コバエシャッターのようにフィルターの交換も必要ありません。

餌に関してはペットショップや夏には100均で売っているようなものでも良いですが、長生きさせたい、あるいは繁殖させたいならKBファーム製のプロゼリーで決まり!
高栄養で、特に繁殖前後のクワガタにはおススメ。プロブリーダーやショップでも使用されているゼリーです。値段もお手頃。

16gと、広口の18gサイズがありますが、おススメは18g。
カブトムシや大型のオスでも食べやすい形状になっています。は小さめのサイズで、メスや小型のクワガタにおススメ。
筆者は基本これだけで飼育していますが、交尾済みのオオクワガタのペアが3年以上生きてくれました。

床材はカブトムシ用マットでも良いですが、クワガタ飼育はとにかく汚れてダニなどが湧きやすいので、交換しやすいハスクチップ(ヤシガラ)やダニ防止マットと呼ばれる針葉樹のマットがおススメ。
特にハスクチップは大粒で転倒防止にも役立ちます。汚れたらその部分だけ交換すれば良いですしね。

この3つがあれば、あとは定期的に霧吹きをあげて乾燥しないように飼育できれば、基本的な飼育環境としてはOKです。

筆者の飼育しているオオクワガタの飼育環境はこちらですが、このような質素な環境でもエサ切れや温度管理に気を付ければ数年生きてくれます。

温度と乾燥

クワガタは夏のイメージからか暑さに強いイメージですがそんなことはありません。直射日光は厳禁ですし、30℃を超える高温でも弱ってしまいます。クワガタの生育環境は涼しい日陰だということを忘れてはいけません。もちろん乾燥も厳禁です。

日本のクワガタは基本的には25℃前後の空調の効いた部屋で、常温で飼う場合は必ず日陰で飼育してあげましょう。

私は年中エアコンをつけた居間に小さな飼育エリアを作っていますが、中には部屋まるごとブリードルームにする人も!
とはいえココまで出来る人は少ないと思うので、直射日光を避けて、1日か2日に1回程度霧吹きで水をあげるというのを第一に考えましょう。

また、国産でもミヤマクワガタなど比較的標高の高い山に住んでいるクワガタはクーラーの効いた部屋で飼育してあげないとあまり長生きできません。
また、日本(本州以北)の冬では冬眠できないような離島、外国産のクワガタは冬場は家の中に入れてあげましょう。

  • 夏場はクーラー(25℃以下目安)必須
    ミヤマクワガタ、ヒメオオクワガタ、アカアシクワガタなど
  • 冬場は暖房(15℃以上目安)必須
    沖縄諸島のクワガタ(サキシマヒラタ、オキナワノコギリ)、外国産クワガタ
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同居とペアリング、繁殖

クワガタは雄と雌であっても単独飼育が基本です。
自然界では大きな洞の中で同居していることも多いですが、飼育ケースのような小さい空間ではオスがメスを挟んで死なせてしまう、あるいは産卵を控えたメスにオスが食べられてしまうなんてことも…!

また、オス同士も喧嘩するのでやめましょう。
ストレスで寿命も極端に短くなります。

雄と雌を同居させるのは繁殖を目的とした時だけ。
ペアリングと呼びますが、一般的には交尾期間として1週間ほど同じケースで雄雌を同居飼育させます。1週間取ればまず間違いなく交尾は終了しています。

産卵セットや幼虫の飼育方法については別の記事でも紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください。

簡単!外国産、国内産クワガタ産卵セットまとめ
外国産、日本産のクワガタの産卵セットについてまとめました。産卵木や菌床産卵など。私の産卵実績についても解説しています。
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まとめ

極論ですが、産卵セットを組まない場合、

エアコンの効いた室内で飼育する。
床材と転倒防止のエサなどを置いてあげる。
定期的に餌を交換・霧吹きする。

これだけで、基本的にはどんなクワガタも寿命まで生きてくれます。それでもすぐ死んでしまう…
なんて場合は、過密飼育していたり、餌や霧吹きを忘れていたり、餌を放置して腐らせてたり…とズボラ飼育が行き過ぎているケースがほとんどですね。

子供に買ってあげた時などに、夏の終わりにケース内で干からびたカブトクワガタが発見される…なんて悲劇は止めましょう。
それでは是非、クワガタ飼育を楽しんでください!

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