以前、はてな匿名ダイアリーでこんなエントリーが人気となりました。
【参考】 初めて上司になって1年が経った
『おぉ、しっかりしてる』と尊敬する部分もあれば、共感する部分もあります。
というのも、僕は今の会社に入って2年になるのですが、キャリア採用のため、入社直後から部下がいる状態でした。
直属の部下は数人ですが、マネジメント対象という意味では、製造現場のスタッフなど、ン十人が対象になります。
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しかし、前職ではただの平社員…。
初めてのマネジメント業務は手探りな部分も多く、仕事しながら日々改善しています。
仕事そのものを嫌いだと思ったことはありませんが、いかんせん早く帰りたいんですよ僕は。
僕の人生のピラミッドで頂点に立つのは『家でゴロゴロすること』なので、それを超える物事は存在しないのです。
社内政治もゴマ擦りも、必要に応じてやる気になるんですが、そういうギスギスしたものには真正面からぶつからず、スルスルと抜けていきたいですよね。
だってストレス溜まるもん…。
メジャーな日系企業の価値観では『意識が低い』人間かもしれませんね。
さて、新卒入社で何年か勤めると、ほとんどの人が『部下』を持つと思います。
上司と部下に挟まれ、メンタルをすり減らす人も多いですね。いわゆる中間管理職など。
今日は、僕がいきなり”上司”になった2年間で得られた『がんばらない』ためのインプットを紹介していきたいと思います。
全てを100%で頑張ってしまうと、どこかで壊れてしまいます。
”良い加減”で、ビジネスを乗り切っていきましょう。
必要以上に仕事を受けない
僕がビジネスで大事にしている価値観が、
『人の2倍のスピードで仕事をこなし、余った時間はサボることによって、最終的に平均よりちょっと上の評価に落ちつける』
です。
新卒で企業に入社すると、スタートラインは一緒です。
ただ、仕事を進めていくと、優劣が分かれ、優秀な人間にどんどん業務が振ってくるわけです。
『通常8時間(定時まで)かかる業務を、4時間でできる人間』が現れた場合、周囲と比べて2倍の仕事が振ってくるような状態がスタンダードになります。
ただし、それはあくまでも余った時間で仕事を受けに行った場合です。
バカ正直に、仕事が終わった瞬間に『(他の人よりだいぶ早く)仕事終わりました。』と言うからいけないのです。
納期に間に合わせさえすれば、別に仕事が終わったことを毎回上司に伝える必要は無いんですよ。
”スキルを身につける”
これは重要です。どこに行っても逃げられません。
ただし、スキルアップを社内業務に向けるのではなく、僕はあくまでも『サボる時間を確保する』ためにスキルを磨いています。
余った時間で、社外でも通用するスキルを身につけるもよし、勉強するもよし、他の部署に遊びに行って顔を売るも良し、あわよくばメガリザードンYを中心に据えたパーティ構築を考えることだって出来ます。
大学生の皆さんへ
ツイ廃と研究職は両立できます。 https://t.co/iRaQoj2sB6
— みるおか (@miru_oka87) October 4, 2016
仕事のマニュアル化、ルーティン化までは大変ですが、そこからどう動くかによって、その後の負担が変わりますよ。
自分で必要以上に自分を追い込んでいないか、思い返してみましょう。
部下は意地でも定時で帰らせろ
冒頭の記事でも、筆者が言及していますが、やはりマネージャーは管理者という立場上、会社に最後まで残るべきシーンが多くなります。
となると、残業せずともプロジェクトを遂行できるよう、部下を育成し、スキルを上げなければいけません。
なぜなら僕が帰れないからです。僕は早く帰りたいんですよ。
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日常業務はできるだけマニュアル化し、過去のトラブルは集約してトラブルシューティングを組んでおく。
部下の仕事を極限まで効率化することで、定時帰宅を実現することが大切です。
そもそも、部下なんて持ってしまうと…
ぼく『今日やるべきことオワタ。試作室で開発チームがなんか料理してる。今行けばおやつ食べられるンゴ。』
部下『取引先怒らせた助けて』
ぼく『あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )』
なんて日常茶飯事なんですよ。
だから、マネージャーほど余分な仕事を受けてはいけないのです。
楽なマネジメントを実現するためにも、スマートに部下を育成していきましょう。
部下には意地でも有休を取らせろ
部下『明日、妻の(出産)予定日なんですけど、時間に合わせて半休もらっても良いですかね…?』
ぼく『いや会社休めよww』
部下『えっ…すいません…』
ぼく『え、なんでむしろ会社来ようと思ったの?』
部下『え?』
ぼく『休むっしょ普通』
部下『怒られないすかね』
ぼく『したら文句言おうぜw』
どうやら、僕の前のマネージャーが有休取得に厳しい人間だったようです。
この部下は新婚&妻氏は初産だったようですが、有休を取って良いかどうか悩んでいたとのこと。いや休めよ普通に。
これはピンチです。
部下が有休を取らない職場では、上司なんてなおさら有休を取れないという非常に危険な状態です。
僕は『ポケモンの発売日は会社を休む』と決めているので、有休の取得率にはかなり目を光らせています。
休みやすい職場作りは、どの業務でも『カバーできる人間』を作っておくことで実現できます。
”カバーできる人間”は、主担当と同じレベルまでスキルを上げる必要はありません。主担当が休んだ1日を無事につなげるレベルで良いのです。
上司をブロックせよ
ぼく『なんで指示と違う動きしたのかな?(暗黒微笑)』
部下『部長からの指示です><』
ぼく『よろしい!ならば戦争だ!』
あーもうめんどくさいめんどくさい。
『マネジメントラインは一本化』
基本です、基本。
上層部と意見を詰めておくことは大切ですが、同じプロジェクトに複数から指示が入る状況はNGです。
僕の上司からの指示は、基本的に僕を通して部下に伝えます。
それ以外は『君が動いてなんか責められたら、俺の指示って言って!』っと部下に伝えています。
実際コレが一番楽。
『(いや俺そんなこと言ってねぇけど)』みたいなことはたまにありますが、それはもう指示側がコミュ症なのが原因と割り切りましょう。
僕は前職のおかげでかなり罵倒耐性がついたので、仮に中間管理職1人や2人に詰られたところで特になんとも思いません。(今の所そういうことはないですが)
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サボる時間を確保するには『非効率』は敵です。
情報共有は最短距離、分岐ゼロを意識しましょう。
媚びるポイントを抑えろ
最近わかったんですけど、部署の中よりも、外堀を固めると大体うまくいくんですよ。
例えば、中間管理職が問題なら、部長を押さえておく…。
部長に問題があるなら、経営陣とのコネクションを作っておく…。
あ、経営陣がダメなら、さっさとキャリアチェンジしましょう。
社内に限らず、部署の仕事内容、仕事量に影響している取引先などとのコネクションを作っておくのも良いでしょう。
『お前がドヤ顔で出している指示は、実は俺発信だからな…』
みたいな状況を作れると本当に快適。
ちなみに八方美人は最悪です。ビジネスでは最終的に四面楚歌になりますからね。
人間関係でも”押さえるべき所はどこか”を意識して、最低限の『気遣い』で気を張らずにいきましょう。
おわりに
会社で生き抜くとかの問題以前に、スキルを身につけることからは逃げられないんですよ。金を稼ぎたいなら…。
ただ、身につけたスキルを常に100%発揮しながら生きていく必要も無いわけです。
ユルく生きながら、いざという時の『ディフェンス』になるようなスキルを持っておくと、色んな状況に対応できて良いですね。
会社員として働く以上、仕事の主導権を全て握ることはできません。
『ストレスフリーな状況を作るためにどうすれば良いのか』を考えながら、なるべく主体的に動いていきたいですね。