小学3年生の時、月に1万円稼いだ僕は親に激怒された

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僕は兄2人と姉1人の4人兄弟末っ子です。
祖母は生まれる前に亡くなっており、幼少時代は両親と兄弟、祖父の7人家族でした。

この祖父がとにかく優しい。甘い。激甘。
頼めば何でも買ってくれるし、どこでも連れて行ってくれる人でした。
兄姉と年も離れていたせいか、かなり可愛がられていた記憶があります。

小学生時代、お小遣いが『学年×100円+出来高*1だった僕にとって、祖父とのお出かけはボーナスステージでした。

『300円じゃやってらんねぇよな。』

小3の時、ぶっちゃけこう思ってたんですよ。

友達と遊びに行っても、UFOキャッチャー1回で小遣いが無くなるわけですわ。習い事で武道もやってましたし、稽古後は好きなジュースも飲みたい。

今振り返ると生意気ですが、当時の僕は間違いなく『いや、やってらんねぇわ』と毎月やさぐれてたんです。
隣では月初に数千円のお小遣いを受け取る中学生の姉。

『(オイ…アイツ札もらってるよ…)』

羨ましくてしょうがなかったのです。

親は教育にもうるさく、ゲームも買って貰えず…

『欲しいなら手伝いして自分で稼いで買え!』

という始末でした。

しかし、この一言で僕は決心します。

 

 

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副業で月収が2倍に

僕は少し金にがめつい以外は、家の手伝いもする、挨拶もする、親や祖父の肩も揉む、成績もトップクラスの優等生でした。
幼稚園時代には某人気子供番組にピンで出演したこともあります。

まず目をつけたのは『肩もみ』です。
当時は親や祖父の肩もみ腰もみ足踏みが日課でした。
祖父が気まぐれでボーナスをくれたこともあり、僕は

『これ、金取れるんじゃないか。』

と思ったんですよ。

住みたい家の図面*2を父親にプレゼンしたりなど、僕は表とか図を作るのは得意でした。
というわけで、それまで曖昧だった各種マッサージの料金体系を決定したのです。

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(画像は記憶を元に書き直したイメージです) 

最初の価格は100揉みで5〜10円です。
1000回以上の価格も書いていましたが、依頼は大体100〜300回程度。
依頼が取れるのは週に数回。
マッサージによる月給は約300円でした。

わかりますか?

固定給が300円、マッサージが300円。

月収が倍になったのです。

劇的に生活が変わったわけではないですが、子供ながら自分で金を稼ぐ快感がクセになっていたのを覚えています。

そんな時に真ん中の兄が悪魔のささやきを…

『肩もみ100回で5円て安いだろwww』 

この一言が全ての始まりでした。
「(マジすか?)」と思った僕は次の策にでます。

 

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自分の金でゲームが買えるように

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『万次郎!!腰おねがい^^*3

『いいよ!回数選んで!』

『…なんか高くなってない??』

 

兄の助言により、僕は値段を5〜10倍に上げました。
肩もみ300回(500回だったかも)で100円です。お風呂掃除も100円です。
この時点でマッサージによる月収は2,000〜3,000円となります。

母親から、

『ちょっとお金持ちすぎじゃないかしら?』

とクギを刺されることはありましたが、ゲームを買うために一生懸命お手伝いをしている点が評価され、それ以上言われることはありませんでした。

結果として僕は初めてのゲームソフト『ポケットモンスター赤』を自分で稼いだ金で手に入れます。

努力が形になったのが本当に嬉しかったです。

 

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荒稼ぎ。その後…

ここで終われば良かったのですが、僕はそれからもお手伝いという『副業』を続けます。
お小遣いという固定給をはるか超える収入を得られることに気づいた僕は、すっかり味を占めました。
日ごとに価格表を作り直し…徐々に値段をつり上げて行ったのです。
最終的に肩1たたき1円という高級マッサージ店となりました。

『暴利よ!!馬鹿じゃないの!?』

さすがに親は相手にせず、兄姉の顔色も変わっていきました。
それでも優しい祖父だけは変わらず、マッサージを頼んでくれます。
僕は毎日300円から500円のお金を受け取り、月末には『一万円』というお金を初めて手にしたのです。
ニヤニヤが止まりません。

今の僕は何でも買える。

万能感に包まれていました。

 

しかし、ここで終わり。

姉の報告を受けた父親に稼ぎは全て没収され、鬼のように怒られました。

 

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おわりに:僕はなぜ怒られたのか

最終的に没収されたお金は、20歳の誕生日に戻ってきました。*4

今思えば、怒られて当たり前なんですけどね。
僕は『自分でお金を稼いでゲームを買う』という貴重な労働体験から足を踏み外し、老人から搾取する悪徳商法にシフトしつつありました。
今は怒られたことを感謝しています。

怒るタイミングも難しいですよね。
このようなお小遣い稼ぎすら認めない家庭もあるでしょう。

この労働は『白』か『黒』か。

どこで止めるか…親も迷っていたと後から聞きました。

高価格帯のサービスに興味がないターゲットは切り捨て、需要があるターゲットに絞った真っ当なビジネスモデルにも見えなくもありません。
僕はマッサージ、お手伝いの押し売りはしてないですからね。

ただ、あのまま怒られずにいたら、僕はロクな大人になっていなかったでしょう。

金を稼ぐためにどういう手段を取るのか。
同じシチュエーションで親として、子として皆さんはどんな対応を取るでしょうか?

新車をローンで買うか、一括で買うか…預金残高と相談しながら、ふと思い出した出来事でした。

 

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*1:通信簿の成績によるボーナス

*2:しかも3階建てエレベータ&地下室付き(親父用の書斎あり)みたいな若干リアルなやつ

*3:認知度が低いですが、私のHNは (姓)みるおか (名)万次郎 です。

*4:我が家では幼少時代にもらった大金(お年玉など)は子供名義の通帳で親が管理し、20歳の誕生日に受け取る